ポール・ララニャガ

歴史有るマイナーなブランドで、中～やや軽め寄りとされている。
種類も僅かだったが、近年のＥＲ品発売ラッシュの対象ブランドの一つとなり、かなり名を上げてきた様だ。

	＜ポール・ララニャガ　ペティコロナス＞
\1,200→？マレバ (1.67×12.9 cm)	50本入りキャビネットだけの少量生産。幾度となく廃盤を噂されているが、未だに健在である。外見はやや明るい黄土色のラッパだが、ロットによる違いも大きい様だ。
	60分前後。キャラクターは中前後。点火後の芳香は甘い蜜の様で、立ち上がりはやや酸味有るフルーティな甘さながら、ナッツのニュアンスも感じられる。序盤は次第にスパイシーさが強くなり、甘酸っぱい木質系の味わいとなる。前半もスパイシーで控えめな甘さの木質系でアーシーさが有り、次第に酸味のニュアンスが強まってくる。中盤は特に酸味が強く目立つ様になり、甘さはほのかである。コクは穏やかだが次第に深まってゆく。後半は急速にコク深さを増し、スパイシーな木質で甘酸っぱい旨味が目立ってくる。熟成されて吸込み良好な場合には、スパイシーな甘酸っぱさに、強く深いカラメル様のマッタリしたコクと甘い芳香が加わり、強めキャラクターの素晴らしく旨い物もある。全体としてロメオ・イ・フリエタを思わせる味わいだが、酸味の強さはそれ以上かもしれない。特徴的な味わいの中庸の強さのシガーであるが、場合によっては強めのバランスの素晴らしい旨味のハーモニーを愉しめる可能性がある。

＜ポール・ララニャガ　ペティコロナス＞

\1,200→？
マレバ
(1.67×12.9 cm)

50本入りキャビネットだけの少量生産 。幾度となく廃盤を噂されているが、未だに健在である。
外見はやや明るい黄土色のラッパだが、ロットによる違いも大きい様だ。

60分前後。キャラクターは中前後。点火後の芳香は甘い蜜の様で、立ち上がりはやや酸味有るフルーティな甘さ ながら、ナッツのニュアンスも感じられる。

序盤は次第にスパイシーさが強くなり、甘酸っぱい木質系の味わいとなる。
前半もスパイシーで控えめな甘さの木質系でアーシーさが有り、次第に酸味のニュアンスが強まってくる。
中盤は特に酸味が強く目立つ 様になり、甘さはほのかである。コクは穏やかだが次第に深まってゆく。
後半は急速にコク深さを増し、スパイシーな木質で甘酸っぱい旨味 が目立ってくる。

熟成されて吸込み良好な場合には、スパイシーな甘酸っぱさに、強く深いカラメル様のマッタリしたコクと甘い芳香が加わり、強めキャラクターの素晴らしく旨い物も ある。

全体としてロメオ・イ・フリエタを思わせる味わいだが、酸味の強さはそれ以上かも しれない。
特徴的な味わいの中庸の強さのシガーであるが、場合によっては強めのバランスの素晴らしい旨味のハーモニーを愉しめる可能性 がある。

	＜ポール・ララニャガ　ロブストEditionRegional＞
\2,700→？ロブスト (1.98×12.4 cm)	2007年度のアジア太平洋地域限定版のER品。余り有名ではないロブスト。やや淡い色の綺麗なラッパー。
	60-70分。キャラクターはロブストとしてはかなり温和しく、中前後。吸込みに問題はないが、稀に固めの物がある様だ。点火後の芳香は甘くクリーミーで素晴しい。立上がりは、甘味が強い木質系で、アーシーで革のニュアンスもある。序盤はマイルドで革ニュアンスの木質系。立上がりの甘味は急速に目立たなくなり、やや旨塩とスパイシーさが現れる。前半は甘味が全く無くなり、強さとスパイシーさが出てくる。革様木質系の味わいが続く場合もあるが、総じて渋みや苦みが目立ち金属感やエグ味が現れる場合が多い。中盤は渋みやエグ味は薄れ、甘味は無いがスパイシーな革様～塩味の木質系へと変化してくる。後半でもキャラクターは中強程度。強いスパイシーさとアーシーさ、やや強いコクを伴った木質系。深みと艶やかさがでてくる。アーシーさや渋さが続く場合も。終盤になってようやく、ロブストらしい強さを垣間見せる。全体として立上がりと終盤にしか美点を見出せなかった。筆者としてはハバノスでトップを争う「残念な出来」であり、そのコストパフォーマンスの酷さは正に目を覆いたくなる。今後熟成すればマトモになるのかもしれないが、~~一般にロブストの熟成ピークは５年未満と短い事を考えれば、期待薄だ。~~ ＜５年熟成後＞以前とは違って、スパイシーさが強めで荒々しい感じだが、やや甘くコク深く艶やかなカラメル様の、ハバナらしい旨味が出てきた。やっと少し味わえる様になってきたが、未だにかなりの未熟感も有るので、後数年熟成させたほうが良さそうである。

＜ポール・ララニャガ　ロブストEditionRegional＞

\2,700→？
ロブスト
(1.98×12.4 cm)

2007年度のアジア太平洋地域限定版のER品。余り有名ではないロブスト。
やや淡い色の綺麗なラッパー。

60-70分。キャラクターはロブストとしてはかなり温和しく 、中前後。吸込みに問題はないが、稀に固めの物がある様だ。
点火後の芳香は甘くクリーミーで素晴しい。立上がりは、甘味が強い木質系で、アーシーで革のニュアンスもある。

序盤はマイルドで革ニュアンスの木質系。立上がりの甘味は急速に目立たなくなり、やや旨塩とスパイシーさが現れる。
前半は甘味が全く無くなり、強さとスパイシーさが出てくる。革様木質系の味わいが続く場合もあるが、総じて渋みや苦みが目立ち金属感やエグ味が現れる場合が多い。
中盤は渋みやエグ味は薄れ、甘味は無いがスパイシーな革様～塩味の木質系へと変化してくる。
後半でもキャラクターは中強程度。強いスパイシーさとアーシーさ、やや強いコクを伴った木質系。深みと艶やかさがでてくる。アーシーさや渋さが続く場合も。
終盤になってようやく、ロブストらしい強さを垣間見せる。

全体として立上がりと終盤にしか美点を見出せなかった 。筆者としてはハバノスでトップを争う「残念な出来」であり、そのコストパフォーマンスの酷さ は正に目を覆いたくなる。
今後熟成すればマトモになるのかもしれないが、~~一般にロブストの熟成ピークは５年未満と短い事を考えれば、期待薄だ。~~

＜５年熟成後＞
以前とは違って、スパイシーさが強めで荒々しい感じだが、やや甘くコク深く艶やかなカラメル様の、ハバナらしい旨味が出てきた。
やっと少し味わえる様になってきたが、未だにかなりの未熟感も有るので、後数年熟成させたほうが良さそうである。

	＜ポール・ララニャガ　ベリコソエクストラEditionRegional＞
\2,700→？カンパーナ (2.06×14.0 cm)	52リングゲージの2008年度アジア太平洋地域限定版。アジア太平洋地域のER2008は何と言ってもショートボリバーが好評。当シガーは前年のロブストER2007と同様、影の薄い存在だ。
	60分。キャラクターは中～強。外観も品質も点火後の芳香も凡庸で、特記する程でも無い。立上がりは弱い甘みで、柔らかくアーシーな木質系の味わいである。序盤、甘みは殆ど無くなり、塩辛い木質系に。クリーミーで旨味もあるが金属感が時折現れる。前半はコクが急速に増し、スパイシーで塩辛く甘み少ないハードな木質の旨味。中盤は強烈なコクとなり、スパイシーでアーシーな旨塩ベースの喫味。旨味が薄まったり、弱い酸味が出たり、艶やかさが現れる場合もある。後半は強烈なコクでスパイシーさが目立ち、甘みは殆ど感じなくて荒々しさが目立つ、喫感強い革ニュアンス。旨味が薄い場合が多く、苦みや金属感が目立ったり、酸味が現れたりする場合もある。高価なシガーだけに、明らかな熟成不足と思いたい所だ。四年ではまだまだ熟成が足りないらしい。

＜ポール・ララニャガ　ベリコソエクストラEditionRegional＞

\2,700→？
カンパーナ
(2.06×14.0 cm)

52リングゲージの2008年度アジア太平洋地域限定版。
アジア太平洋地域のER2008は何と言ってもショートボリバーが好評。
当シガーは前年のロブストER2007と同様、影の薄い存在だ。

60分。キャラクターは中～強。外観も品質も点火後の芳香も凡庸で、特記する程でも無い。
立上がりは弱い甘みで、柔らかくアーシーな木質系の味わいである。

序盤、甘みは殆ど無くなり、塩辛い木質系 に。クリーミーで旨味もあるが金属感が時折現れる。
前半はコクが急速に増し、スパイシーで塩辛く甘み少ないハードな木質の旨味。
中盤は強烈なコクとなり、スパイシーでアーシーな旨塩ベースの喫味。旨味が薄まったり、弱い酸味が出たり、艶やかさが現れる場合もある。
後半は強烈なコクでスパイシーさが目立ち、甘みは殆ど感じなくて荒々しさが目立つ、喫感強い革ニュアンス。旨味が薄い場合が多く、苦みや金属感が目立ったり、酸味が現れたりする場合もある。

高価なシガーだけに、明らかな熟成不足と思いたい 所だ。
四年ではまだまだ熟成が足りないらしい。

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