ニカラグア産　ＰＥＲＤＯＭＯ

Perdomoブランドのタバカレラ・ペルドモ社も、キューバ革命からの亡命組であるペルドモ家が興したファミリーカンパニーである。

1990年代初頭に米国フロリダにて創業したが、1996年には生産拠点をニカラグアのエステリに移転。
”ドミニカ産フィラーにコネチカットラッパー”という流行のマイルドスタイルとは一線を画し、ややフルボディ寄りの葉巻を主体にリリース。
21世紀に入り急速に発展してきた。

2009年には日本へも輸入され、販売開始（ペルドモ・ＥＳＶ）となった。

	＜ペルドモ　ハバノ　コロジョ・トロ＞
国内無しニカラグア (2.14×14.0 cm)	ニカラグア内各地の所有農園産葉を使用した、キューバンシードのオールニカラグア産シガー。名前のとおり、キューバンシードのコロホ（コロジョ）種をラッパーに用いている。やや濃いめの非常に美しいラッパーをもった、かなり太めの葉巻である。
	75-80分。キャラクターは中～強。点火直後の芳香が素晴らしい。立ち上がりはとても甘みの目立つ、ふんわりと柔らかい非常に上質な旨味。序盤から中程度のキャラクターで強い甘みが目立ち、そこにスパイシーさとナッツ～木質系の、やや渋めの旨味が有る。前半は、甘みはやや落ち着き、ややアクっぽさのある柔らかいカラメル系の味わい。中盤には強さを増し、甘みが弱くなる代りに酸味が目立つ様になる。渋みがかった木質系で、コクもだんだん強くなる。後半以降はキャラクター強となる。酸味とやや甘さのある、強いコクのマッタリカラメル系。やや渋みは有るものの、コクの強さでバランスがとれてなかなかの味わい。全体として、ややアクっぽさや渋みが有る物の、なかなか良い旨味と強さを持った優れたシガーである。

＜ペルドモ　ハバノ　コロジョ・トロ＞

国内無し
ニカラグア
(2.14×14.0 cm)

ニカラグア内各地の所有農園産葉を使用した、キューバンシードのオールニカラグア産シガー。
名前のとおり、キューバンシードのコロホ（コロジョ）種をラッパーに用いている。
やや濃いめの非常に美しいラッパー をもった、かなり太めの葉巻である。

75-80分。キャラクターは中～強。点火直後の芳香が素晴らしい。立ち上がりはとても甘みの目立つ、ふんわりと柔らかい非常に上質な旨味。

序盤から中程度のキャラクターで強い甘みが目立ち、そこにスパイシーさとナッツ～木質系の、やや渋めの旨味 が有る。
前半は、甘みはやや落ち着き、ややアクっぽさのある柔らかいカラメル系の味わい。
中盤には強さを増し、甘みが弱くなる代りに酸味が目立つ様になる。渋みがかった木質系で、コクもだんだん強くなる。
後半以降はキャラクター強となる。酸味とやや甘さのある、強いコクのマッタリカラメル系。 やや渋みは有るものの、コクの強さでバランスがとれてなかなかの味わい。

全体として、ややアクっぽさや渋みが有る物の、なかなか良い旨味と強さを持った 優れたシガーである。

	＜ペルドモ　ハバノ　マデュロ・トロ＞
国内無しニカラグア (2.14×14.0 cm)	ニカラグア内各地の所有農園産葉を使用した、キューバンシードのニカラグア産シガー。黒褐色の美しいニカラグア産マデュロラッパーで、微かに甘い匂いがして見栄えも良い。
	80-90分。キャラクターは中強～やや強。点火直後の芳香は強めで、吸込みは良好。立ち上がりは、木を焦がした様な香ばしさの目立つ、柔らかく甘いナッツの味わい。序盤から前半では、スパイシーさ強くクリーミーな甘さの目立つナッツ系の旨味で、トーストを焦がした様な香ばしさが次第に強くなっていく。中盤から後半には強さを増し、クリーミーで柔らかな甘みが目立つ木質系の味わいの中に、ややアクのあるアーシーさが出てくる。終盤には強くアクっぽいアーシーさからくる苦みもと共に、柔らかな甘みが強く感じられる。全体として、マデュロらしくハバノ・コロジョより甘さがあり、非常に香ばしい喫味が目立つ。しかし、場合によってはこの香ばしさのバランスが崩れて強めのアク・渋みに感じられる場合も有り、どちらに転ぶかで印象はまるっきり違ったものとなる。

＜ペルドモ　ハバノ　マデュロ・トロ＞

国内無し
ニカラグア
(2.14×14.0 cm)

ニカラグア内各地の所有農園産葉を使用した、キューバンシードのニカラグア産シガー。
黒褐色の美しいニカラグア産マデュロラッパー で、微かに甘い匂いがして見栄えも良い。

80-90分。キャラクターは中強～やや強。点火直後の芳香は強めで、吸込みは良好。立ち上がりは、木を焦がした様な香ばしさの目立つ、柔らかく甘いナッツの味わい。

序盤から前半では、スパイシーさ強くクリーミーな甘さの目立つナッツ系の旨味で、トーストを焦がした様な香ばしさが次第に強くなっていく。
中盤から後半には強さを増し、クリーミーで柔らかな甘みが目立つ木質系の味わいの中に、ややアクのあるアーシーさが出てくる。
終盤には強くアクっぽいアーシーさからくる苦みもと共に、柔らかな甘みが強く感じられる。

全体として、マデュロらしくハバノ・コロジョより甘さ があり、非常に香ばしい喫味 が目立つ。
しかし、場合によってはこの香ばしさのバランスが崩れて強めのアク・渋みに感じられる場合も 有り、どちらに転ぶかで印象はまるっきり違った ものとなる。

	＜ペルドモ　ペイトリアーク　コロジョ・ロブスト＞
国内無しニカラグア (1.98×12.7 cm)	タバカレラ・ペルドモ社の2008年新作。エステリ・コンデガ・ハラパ等のオールニカラグア産。標準～やや濃いめ寄りの色の、とても美しいラッパー。
	65-70分。キャラクターは中強～やや強。点火後の芳香が良く、甘い花の様である。立上がりは大量の白煙で吸込みはとても良く、ピーナッツクリーム様の強い甘みのナッツ系。前半は強いスパイシーさと強い喫感。甘みも強めで後味には素晴らしいナッツ系の旨味。中盤はスパイシー・アーシー・コクが強まってくる。やや甘みがあり、ナッツの味わいだが次第に薄まる事も。後半も同様だが、味わいは薄い木質系で淡泊になる場合がある。終盤は揮発系木質の味が強まり、強いスパイシーさと秘めた甘みとコクが味わえるが、場合によっては味の無い無機質感が出てくる。全体として、後半以降平凡な味わいになる場合もあるが、中盤迄のナッツ系の旨味は特筆すべき素晴らしさで、ニカラグア産の中でもトップレベルの旨い葉巻である。

＜ペルドモ　ペイトリアーク　コロジョ・ロブスト＞

国内無し
ニカラグア
(1.98×12.7 cm)

タバカレラ・ペルドモ社の2008年新作。エステリ・コンデガ・ハラパ等のオールニカラグア産。
標準～やや濃いめ寄りの色の、とても美しいラッパー。

65-70分。キャラクターは中強～やや強。点火後の芳香が良く、甘い花の様である。立上がりは大量の白煙で吸込みはとても良く、ピーナッツクリーム様の強い甘みのナッツ系。

前半は強いスパイシーさと強い喫感。甘みも強めで後味には素晴らしいナッツ系の旨味。
中盤はスパイシー・アーシー・コクが強まってくる。やや甘みがあり、ナッツの味わいだが次第に薄まる事も。
後半も同様だが、味わいは薄い木質系で淡泊になる場合がある。
終盤は揮発系木質の味が強まり、強いスパイシーさと秘めた甘みとコクが味わえるが、場合によっては味の無い無機質感が出てくる。

全体として、後半以降平凡な味わいになる場合もあるが、中盤迄のナッツ系の旨味 は特筆すべき素晴らしさで、ニカラグア産の中でもトップレベルの旨い葉巻である。

	＜ペルドモ２　LimitedEdition2008　ロブスト＞
国内無しニカラグア (2.14×14.0 cm)	タバカレラ・ペルドモ社の2008年限定版。全てキューバンシードのニカラグア産。ハバノスＥＬ品そっくりの（但しこちらは英語だが）限定品表示バンド付き。標準色ラッパー。
	50-60分。キャラクターは中～中強。吸込みはかなり軽く、点火後の芳香は強めだ。立上がりは、甘み有るカツオブシ～旨塩系の、旨味の効いたハッキリした強めの味わい。序盤から中程度の強さで、煙量豊富で次第に強まる味わいにスパイシーさが加わる。前半は強い旨塩とスパイシーさが有る。余りコクはなく、まれに前半以降ずっと味が薄れてしまう場合もある様だ。中盤以降も変化が少なくハッキリした味わいが続くが、後半にややアーシーさが加わって喫感が落ち着く。終盤、ややコクが出てきて、クリーミー感も加わる。全体としてコク少なめで巻き緩め、甘みは目立たず喫感強く、味がハッキリとしていて変化に乏しい場合が多い。

＜ペルドモ２　LimitedEdition2008　ロブスト＞

国内無し
ニカラグア
(2.14×14.0 cm)

タバカレラ・ペルドモ社の2008年限定版。全てキューバンシードのニカラグア産。
ハバノスＥＬ品そっくりの（但しこちらは英語だが）限定品表示バンド付き。標準色ラッパー。

50-60分。キャラクターは中～中強。吸込みはかなり軽く、点火後の芳香は強めだ。
立上がりは、甘み有るカツオブシ～旨塩系の、旨味の効いたハッキリした強めの味わい。

序盤から中程度の強さで、煙量豊富で次第に強まる味わいにスパイシーさが加わる。
前半は強い旨塩とスパイシーさが有る。余りコクはなく、まれに前半以降ずっと味が薄れてしまう場合もある様だ。
中盤以降も変化が少なくハッキリした味わいが続くが、後半にややアーシーさが加わって喫感が落ち着く。
終盤、ややコクが出てきて、クリーミー感も加わる。

全体としてコク少なめで巻き緩め、甘みは目立たず喫感強く、味がハッキリとしていて変化に乏しい 場合が多い。

	＜ペルドモ　グランクリュ　コロジョ・トルペド＞
国内無しニカラグア (2.14×15.2 cm)	タバカレラ・ペルドモ社の2009年新作で、フルボディ。全てハバナシードニカラグア産で、2004年収穫の熟成葉使用。美しいこげ茶のラッパーで外見は大変良く、期待が高まるところだが・・・
	60-70分。キャラクターは中強～やや強。吸込みは極上。立上がりはやや刺激的ながら典型的なナッツの甘い旨味。序盤からスパイシーで刺激的なアクの強い木質で、甘みが急速に弱まっていく。前半は甘みも旨味も消え、クリーミーでコクはあるが、スパイシーな薄味で金属感が出てくる。中盤は刺激感・アクや金属感が収まり、薄味・クリーミーでスパイシーながらコクはある。後半は薄めの旨塩。次第にコクが深まり、アーシーな木質系が出てくる。終盤は強さを増し、強いコクとスパイシーさが目立つアーシーな木質となる。全体として、強さは有るものの印象に残る様な旨い葉巻では無かった。やや期待外れで残念。

＜ペルドモ　グランクリュ　コロジョ・トルペド＞

国内無し
ニカラグア
(2.14×15.2 cm)

タバカレラ・ペルドモ社の2009年新作で、フルボディ。
全てハバナシードニカラグア産 で、2004年収穫の熟成葉 使用。
美しいこげ茶のラッパーで外見は大変良く、期待が高まるところだが・・・

60-70分。キャラクターは中強～やや強。吸込みは極上。
立上がりはやや刺激的ながら典型的なナッツの甘い旨味。

序盤からスパイシーで刺激的なアクの強い木質で、甘みが急速に弱まっていく 。
前半は甘みも旨味も消え 、クリーミーでコクはあるが、スパイシーな薄味で金属感が出てくる。
中盤は刺激感・アクや金属感が収まり、薄味・クリーミーでスパイシーながらコクはある 。
後半は薄めの旨塩。次第にコクが深まり、アーシーな木質系が出てくる。
終盤は強さを増し、強いコクとスパイシーさが目立つアーシーな木質となる。

全体として、強さは有るものの印象に残る様な旨い葉巻では無かった。
やや期待外れ で残念。

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