フィリピン／タバケリア・デ・フィリピナス製

1993年、フィリピンのマニラで創業された比較的新興の、Ripoll家のファミリーカンパニーである。
近年では次第に名声を上げ、タバカレラで有名な歴史有るラ・フロール・デ・ラ・イサベラ社を凌駕する勢いとなり、日本国内でも同社のシガーが次々と販売されだしている。

	＜アントニオ・ヒメネス　コロナ＞
\400→\420 フィリピン (1.75×13.9 cm)	インドネシア産ラッパー、フィリピン産バインダー、ハバナシードフィリピン産フィラー。フィリピン産中心ながら強さを志向したブランド。
	50-60分。キャラクターはやや弱～中強。黄土色のラッパで、規格よりやや細く思える。点火後芳香はやや甘く、立上がりは弱い甘みの生クリームニュアンスのナッツ様で、なかなか旨い。序盤はやや弱。甘みは急速に弱まり、かなりアーシーでスパイシーな塩味＋カツブシのニュアンスだがそれも次第に薄まり、金属感が目立つ様になる。前半はスパイシーでコクは出てくるが、甘みと旨味は無く、エグ味と苦みと強い無機質な金属感ばかりが目立ち、かなり残念な状態に陥る。中盤はキャラクター中～中強。急速に強さとコクが深まりだすが、酷い状態には変わりない。後半はスパイシーでエグ味が強いがコク深く、目一杯クールスモーキングで対応すれば、ハードな革様塩味の旨味が感じられない事はない。中盤までの状態を中心として壊滅的であり、後半になってやや愉しめるかもと言ったところ。安いとはいえ残念な葉巻だ。

＜アントニオ・ヒメネス　コロナ＞

\400→\420
フィリピン
(1.75×13.9 cm)

インドネシア産ラッパー、フィリピン産バインダー、ハバナシードフィリピン産フィラー。
フィリピン産中心ながら強さを志向 したブランド。

50-60分。キャラクターはやや弱～中強。黄土色のラッパで、規格よりやや細く思える。
点火後芳香はやや甘く、立上がりは弱い甘みの生クリームニュアンスのナッツ様で、なかなか旨い。

序盤はやや弱。甘みは急速に弱まり、かなりアーシーでスパイシーな塩味＋カツブシのニュアンスだがそれも次第に薄まり、金属感が目立つ 様になる。
前半はスパイシーでコクは出てくるが、甘みと旨味は無く、エグ味と苦みと強い無機質な金属感 ばかりが目立ち、かなり残念な状態 に陥る。
中盤はキャラクター中～中強。急速に強さとコクが深まり だすが、酷い状態には変わりない 。
後半はスパイシーでエグ味が強いがコク深く 、目一杯クールスモーキングで対応すれば、ハードな革様塩味の旨味が感じられない事はない。

中盤までの状態を中心として壊滅的 であり、後半になってやや愉しめるかもと言ったところ。安いとはいえ残念な葉巻だ。

	＜アントニオ・ヒメネス　ロブスト＞
\550→\570 フィリピン (2.06×12.7 cm)	インドネシア産ラッパー、フィリピン産バインダー、ハバナシードフィリピン産フィラー。フィリピン産中心ながら強さを志向したブランド。
	60-70分。キャラクターは弱～中程度。やや黄色みを帯びた標準的な色のラッパ。吸込みは普通だ。点火後芳香は上品で弱い甘みを感じる。立上がりは典型的な甘いナッツの上質な旨味が目立つ。序盤はややスパイシーと甘さがある穏やかなコク。旨塩～カツブシ系の旨味だが、余りにマイルドすぎて殆ど印象に残らない様な場合もある。前半はややスパイシーで弱い甘みに穏やかなコク。アーシーな旨塩だがニュアンスは薄く、時折金属感が現れる。中盤はキャラクター中。乾いたコクのアーシーな旨塩。時折胡椒や金属感が顔を出す。後半はスパイシーさと乾いたコクが深まり、胡椒風味のアーシーさが目立つ強い塩味。弱い甘みも出てくるが、金属感を感じる場合も。全体としてロブストながらコロナよりマイルドであり、しかも薄味で金属感を感じる場合が多い。後半も塩味が強まり、コロナ程には酷くはないが、微妙なポジションのシガーである。同社の別ブランドである、フロール・デ・フィリピーナの方に期待したい。

＜アントニオ・ヒメネス　ロブスト＞

\550→\570
フィリピン
(2.06×12.7 cm)

インドネシア産ラッパー、フィリピン産バインダー、ハバナシードフィリピン産フィラー。
フィリピン産中心ながら強さを志向 したブランド。

60-70分。キャラクターは弱～中程度。やや黄色みを帯びた標準的な色のラッパ。吸込みは普通だ。
点火後芳香は上品で弱い甘みを感じる。立上がりは典型的な甘いナッツの上質な旨味が目立つ。

序盤はややスパイシーと甘さがある穏やかなコク。旨塩～カツブシ系の旨味だが、余りにマイルドすぎて殆ど印象に残らない 様な場合もある。
前半はややスパイシーで弱い甘みに穏やかなコク。アーシーな旨塩 だがニュアンスは薄く、時折金属感が現れる。
中盤はキャラクター中。乾いたコクのアーシーな旨塩。時折胡椒や金属感 が顔を出す。
後半はスパイシーさと乾いたコク が深まり、胡椒風味のアーシーさが目立つ強い塩味 。弱い甘みも出てくるが、金属感を感じる場合も。

全体としてロブストながらコロナよりマイルド であり、しかも薄味 で金属感を感じる場合が多い。後半も塩味が強まり、コロナ程には酷くはないが、微妙なポジションのシガー である。
同社の別ブランドである、フロール・デ・フィリピーナの方に期待したい。

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	＜フロール・デ・フィリピーナ　ハバノ・ロブスト＞
\600→\620 フィリピン (2.06×12.2 cm)	濃いめの色をしたインドネシア産ハバノラッパー使用。フィラーとバインダーはフィリピン産。現地サイトを見ると、LimitedEdition扱いの様だ。
	50-60分。キャラクターは中弱～やや強。立上がりはまろやかな甘味の生々しいクリーミーナッツ、若しくはアクっぽいナッツ木質のニュアンス。序盤はアーシーで薄い甘味のハードな革様木質。コク深い。前半は塩味目立つアーシー革様ニュアンス。時々金属感も出るハードな旨味。中盤はキャラクター中強。革様ニュアンス中心で、金属感が増すがコクも増す。弱い甘味。後半は深いコクだが甘味は目立たず、塩味有る革様のハードな味わい。今一つ旨味が薄い。全体として、中南米を想わせる強さとハードな味わいを持つ物が多い様だが、味わい薄く感じる物もある。並み居る中南米産の葉巻に追いつこうという気構えは感じられる。東南アジア産葉だけでここまで出来るというのは驚きである。しかし、中南米産と同列に論じてしまうならば、コストパフォーマンスの良さ以上の特筆点を挙げるまでには至らないだろう。

＜フロール・デ・フィリピーナ　ハバノ・ロブスト＞

\600→\620
フィリピン
(2.06×12.2 cm)

濃いめの色をしたインドネシア産ハバノラッパー 使用。フィラーとバインダーはフィリピン産。
現地サイトを見ると、LimitedEdition扱いの様だ。

50-60分。キャラクターは中弱～やや強。立上がりはまろやかな甘味の生々しいクリーミーナッツ、若しくはアクっぽいナッツ木質のニュアンス。

序盤はアーシーで薄い甘味のハードな革様木質。コク深い。
前半は塩味目立つアーシー革様 ニュアンス。時々金属感も出るハードな旨味 。
中盤はキャラクター中強。革様ニュアンス中心 で、金属感が増すがコクも増す。弱い甘味。
後半は深いコクだが甘味は目立たず、塩味有る革様のハードな味わい 。今一つ旨味が薄い。

全体として、中南米を想わせる強さとハードな味わいを持つ 物が多い様だが、味わい薄く感じる物もある。
並み居る中南米産の葉巻に追いつこうという気構え は感じられる。東南アジア産葉だけでここまで出来るというのは驚きである。
しかし、中南米産と同列に論じてしまうならば、コストパフォーマンスの良さ以上の特筆点を挙げるまでには至らないだろう。

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