Act4 廉価版ハバノ ホセ・L・ピエドラ

キューバ国内向けポピュラーブランドが発祥。かつてはキューバ版ゴールデンバット とも云われたブランドで、各種の余り葉や傷物葉を寄せ集めて作られたショートフィラーだが、一応トップランクの産地の手巻品。差異が激しく統一された味わいはもとから期待出来ないが、粗野で強い味の物が多かった。
近年、キューバ国外へも輸出される様になり、2007年に日本でも販売開始 となった。

その直後、ペティカザドレス発売を契機にブランドのリニューアルが実施 された。キューバではセカンドランクの産地であるレメディオス(ヴエルタ・アリバ)産のタバコ葉を用いる様になり、以前より丁寧に作られていて品質が向上している。

ハバノス最廉価ブランドとして、欧州の店では他ブランド購入時のサービスとして無料配布している事をよく見かける。


<ホセ・L・ピエドラ(新) ペティカザドレス>

国内無し?
ペティカザドレス
(1.71×10.5 cm)

2007年ブランドリニューアルの先陣として新発売。新商標に明記された様にヴエルタ・アリバ産 。
以前とは違い、質の改善を思わせる綺麗なラッパー 。この品質が新発売当初だけで無い事を願う。

新JoseLPiedraPaperBOX

45分。キャラクターは中〜強。
点火後芳香良く、立ち上がりは柔らかい甘さのアーシーな木質系で、ナッツの後味。

序盤はキャラクター中程度。やや酸味もあるアーシーな木質系で、一種の上品さがある 。
中盤には、キャラクターはやや強程度へと急に強さを増す。刺激的な強さがあり、スパイシーで酸味のあるコクに富んだカラメル様 のニュアンスが現れる。
後半から終盤には強いキャラクターとなり、スパイシーで強いコクがある、マッタリしたカラメル様の旨味が溢れる様になる。

以前のホセシリーズの様な粗野な強い喫感とは違い、強さの中にも上質さを感じる、ブランドシガーらしい存在 。
レメディオスもなかなか侮れない存在だという事を思わせるが、あとはこの品質と低価格が新発売当初だけで無ければと・・・


<ホセ・L・ピエドラ(新) ブレバス>

\600→?
TCブレバス
(1.66×13.3 cm)

2007年発売開始のペティカザドレスと同様の、リニューアル版ブレバス。
外見はそれほど荒っぽくは無く、以前に比べれば格段に整っている

新JoseLPiedraBand

50分程度。キャラクターはやや弱〜中。

立上がりは穏やかで上品な木質〜カツオブシ系の旨味だが、コクや甘みもある。
前半はマイルドでややスパイシーなカツオブシ系。甘みも感じられる。
中盤以降も上品なコクとやや甘み有る木質〜カツオブシ系の旨味 が続くが、スパイシーさ は次第に強くなっていく。

全体として、明らかにガンタナメラと同質の味わい であり、これがレメディオスの特徴なのかもしれない。
質実剛健で品が無くても強烈なハバノを求める向きには、残念なリニューアルと感じるだろう。

もちろんロットによる差異もあり、まれに一段階強いコクと秘めた甘さで、結構素晴らしく感じる物に当たる場合も有る。


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<ホセ・L・ピエドラ ペティセトロス>

国内無し?
TCペティセトロス
(1.5×12.7 cm)

ショートフィラー手巻き。小型。粗野で強い味。
これより一回り大きい「クレマス」が2007年国内販売開始された。

JoseLPiedra5本入紙箱

45分。小型。キャラクターは中強。解体すると、ロングのちゃんとしたバインダーの占める割合がかなり高く、ショートフィラー部分は僅かである。その意味では、かなりお得かもしれない。

香りは粗野で、微かに獣臭もする。外見もかなり粗野で、かつ個体差も激しい。しかし、吸い味、特に旨みの方は一級ハバナそのもの。
やや甘味も感じられる美味な味わいと、適度な辛さと強さが有る。スパイシーさは少ないが、喫煙時間といい、手頃に日常吸える旨いハバナである。

是非とも\200台以下で国内販売して欲しいところ。\100台なら常喫銘柄は文句無しにこれで決まりだ。


<ホセ・L・ピエドラ ブレバス>

\600→?
TCブレバス
(1.65×13.3 cm)

ショートフィラー手巻き。コロナに近いサイズ。粗野で強い味。
2007年国内販売開始。(・・でもキンテロと同じ値段って、いくらなんでも高いのでは・・)

JoseLPiedra5本入紙箱

60分。コロナとマレバの中間サイズ。キャラクターは中強。外観は荒っぽく、更にラッパーの色からして実に様々で、差異の激しさが伺われる。

取り敢えずやや濃い目の色のラッパーの物を吸ってみると、意外とそれほど荒っぽくはなく、薄めながら良い芳香とバランスの良い味わいが楽しめる。 モンテクリストから滑らかさを無くして少し安っぽく、味わいも薄めにした様な感じ。
もう一本、最も濃い色のラッパーの物を吸ってみると、イメージ通りの甘味の強い、終盤にはかなり強烈で味わいの濃い、荒っぽい葉巻だった。

物による差異がかなり激しく、プロフィールが全く定まらないという面白さは有るが、荒っぽさは共通している様だ。


<ホセ・L・ピエドラ コンセルバス>

\650→?
TCコンセルバス
(1.75×14.0 cm)

ショートフィラー手巻き。リングゲージ44の、コロナに近い珍しいサイズ。リニューアル前。

JoseLPiedra5本入紙箱

60-70分。キャラクターは中強〜やや強。外見は濃い目のラッパー。

前半は中程度のコクと強さと木質系の味わい。
中盤を過ぎると強さが加わってきて、甘さを秘めたマッタリとしたカラメル様の旨味が出て来る。
終盤にかけてはそれが益々強くなっていき、上品とは言い難いベットリした感じの強いコクと、マッタリした旨味が感じられる。

スパイシーさは目立たず上質さとは無縁だが、RyJカザドレスを想わせる質実剛健さがある。粗野だが強いコクに溢れ、コスト的な手軽さに富んだ葉巻 である。
デイリーシガーにも強烈なコクを求める向きには、いいだろう。


<ホセ・L・ピエドラ カザドレス>

\700→?
TCカザドレス
(1.7×15.2 cm)

ショートフィラー手巻き。大きさが有る。粗野で強い味。
2007年国内販売開始。

JoseLPiedra5本入紙箱

80-90分。キャラクターは強。

吸い込み良く、始めから中強程度の強さと味わいが有る。中盤以降はスパイシーさを伴うかなり強烈な葉巻となる。
甘味には欠ける為に結構辛く感じるが、ハバナらしい味わいや旨みに富んでいて、これがハバナ最下層とはちょっと信じがたい驚きである。

コロナグランデくらいのサイズが有り、海外価格やその扱いからは想像も付かないくらいの重みと吸いごたえである。



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