Act4 サンルイレイ 本格クラス

香りの高さと質の高さをもつ、ややマイルド寄りなブランド。ブランド名は葉の産地名から来ている。


<サンルイレイ セリーA>

\2,300→\2,400
コロナゴルダ
(1.83×14.3 cm)

コーヒーの様な甘い香りと、スパイス感。コロナゴルダ中でも一級品の評価。

SaintLuisLayBOXtop

100分。キャラクターは中弱〜強。固めの吸込みながら豊かな白煙。入手したのはほぼ出来立ての新品。
吸い始めからスパイシーさが目立つハバナらしいバランスの取れた味わいが有る。吸い進むにつれて、豊かな芳香と共に柔らかな甘味を帯びたコクの有る旨みがはっきりして来るが、新しさのせいか何よりもピリピリ来るスパイシーさが特に終盤にかけて強烈に感じられる。
典型的な「ハバナの旨み」が、どれか一点の味に集中する事なく非常にバランスよく味わえ、「ちょうど良い塩梅の旨み」を感じられる点で、非常に高級な印象がする。

これが4年程熟成すると、スパイシー感はやや感じるという程度まで落ち着き、甘み有る旨塩〜カツオブシ系のうまみが目立つ様になる。特にコクの深みと旨味がかなり増してきて、なかなか良い中程度のハバノとなっていた。


<サンルイレイ レジオス・キャビネット>

\1,700→(同)
エルモソ4
(1.91×12.7 cm)

標準色ラッパーの準ロブストで概して吸込み良好。香りに優れて燃焼がよい といわれている。
ちなみにこれはキャビネット入りの値段&レビュー。化粧箱入りの場合は\1,500/本。

SaintLuisReyRegiosRING

60分前後。キャラクターは中〜中強。点火後芳香は甘く芳しく素晴しい。 
立上がりは白煙豊かで甘く柔らかく、素晴しい上質な木質。後味にナッツの旨味。

序盤は甘み有る上品な木質から、アーシーな木質へと変化。スパイシーな旨塩や渋みを感じる場合もあるが、総じて甘みが弱まる様だ。
前半は上質でスパイシーな革と木質のニュアンス 。概して甘みは少ないが、時折強い甘みが現れる場合もある。
中盤はコクが急に深まり、上質な革様木質に秘めた甘みが加わり、旨味が増してくる。
後半は強いコクが現れ、甘みもかなり目立つ様になる。程よいスパイシー感とややマッタリ感も加わり、強めのバランスの素晴しい旨味 が愉しめる。

今回は製造後二年半程の物を試した。甘みの強さは個体差によるバラツキが大きい様だが、総じて中位の強さ で、ロブストとしてはややおとなしい 。


<サンルイレイ チャーチルス>

\2,700→\2,800
フリエタ2
(1.87×17.8 cm)

サンルイレイの中では、比較的マイルドさが目立つチャーチル。
今回も10年程熟成した状態の良いヴィンテージ物を入手出来た。外観は黄土色。

SaintLuisReyRegiosRING

110-120分。キャラクターは中弱〜中強。吸込みは概して良好で、なかなか良い品質 だ。
点火後の芳香は上品で素晴しく、立上がりは甘味有るカツブシ系か、クリーミーな渋皮付ナッツと言ったところ。

序盤は穏やかに甘くクリーミーでスパイシー な軽い渋み有るカツブシ系。甘味が強い場合も。
前半は引続き穏やかに甘く、クリーミーでスパイシーながら心地良い軽い渋みがスモーキーさを感じ させる。乾いた旨味のカツブシ系。
中盤のキャラクターは中〜中強。急速にコクが深まり、木質感や艶やかさも加わる。
後半はスパイシーさ・喫感・甘味が強まり、コク深さも増す。深い艶やかな旨味 のアーシーな木質、又はマッタリ感 有るカツブシ系といった旨味。

吸込みの堅さは余り感じないのに喫煙時間は二時間程もあり、穏やかでゆっくりとした変化の、比較的上品な旨さが味わえる。
チャーチルらしいチャーチル であり、ゆったりと愉しむには最適 である。



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