サンクリストバル・デ・ラ・ハバナ　本格クラス

100-110分。キャラクターは中弱〜やや強。中程度の濃さの色で艶のある美しいラッパー。
立ち上がりは甘みの強いナッツ系。柔らかい上質感とハッキリした強めの旨味。

序盤から長い前半にかけては、甘いナッツ系のハッキリした強い旨味 が目立ち、強さは余り目立たず中弱程度。
中盤、強い旨味と甘みは変わらずに、木質系のニュアンスと艶やかなコク、スパイシーさ、強さが加わる。
後半はやや強まで急速に強さを増し、艶やかなコクと強い甘みにスパイシーな刺激 が加わる。次第に揮発性を伴った艶やかなカラメル様木質系となり、強力な甘みと旨味とコクの競演 に、甘く芳しい強烈な芳香 が加わって終盤へとなだれ込んでいく。

全体として、中盤迄はサンクリストバルらしく強さより旨味が目立つ 場合が多く、それ以降は旨さと強さの競演 が愉しめる。
長い喫煙時間でも始終飽きさせない素晴らしさを持つ、超一級シガー だ。

60分。キャラクターは中前後。濃いめのラッパーでかなり太く、吸込み良好。
点火後の芳香は強め でなかなか良く、立上がりは上品ながら味わい深い、甘み有る木質〜カツオブシ系のハッキリした旨味。後味に甘いナッツの旨味。

序盤は強さ控えめながら、旨味と芳香は強めで素晴らしい。しかし次第に甘みが乏しくなっていき、穏やかでアーシーでスパイシーな木質系となる。
中盤は甘み無くアーシーな揮発性木質系で、コクが強まるが味わいは薄れる場合もある。
後半は強さとクリーミーさとスパイシーさが加わり、味わいは復活するものの甘みに乏しい渋み有るアーシーな木質系となって終盤を迎える。
以上が、発売後一年余り でのレビューで、中盤を中心として不満が残る 内容であった。

しかし発売後三年 経った状態では、アーシーで強烈にスパイシーな揮発系木質。時折渋さも見せるが秘めた甘みと深いコク があり、以前より格段に良く なっている。今後の熟成が楽しみな葉巻 である。

90-100分。キャラクターはやや弱〜強と幅広い。点火後の芳香は良好。立ち上がりは柔らかな口当たりで、後味のとても甘いナッツ系の芳醇な旨さ。

序盤はやや弱程度でマイルド寄り。口当たりが柔らかく、キャラメルの様な木質系の後味 が旨い。 前半は甘くコク有る芳香と共に少々のスパイシーさを伴う様になり、コクと共に揮発系の風味が目立ってくる。
中盤は中程度。強めの芳香と揮発系の風味有る木質系 。ややスパイシーでコクが急激に強まっていく。 後半は揮発系の強いコクが目立ち、艶やかな木質系 の味わいと共に強烈なハーモニー を奏で出す。
終盤にはキャラクター強となり、スパイシーで強烈なコクと甘み有るカラメル様の旨味 に酔いしれる。

全体に、一貫した甘さの目立つ旨味 が有るが、強さの方は途中で急激に変化する。前半のマイルドさはチャーチルサイズを彷彿とさせるが、後半の強烈さ はいかにもラージサイズのハバノだ。様々な風味にも優れ 、流石はカーサ・デル・ハバノ御用達の一級品である。