クアバ本格クラス

漫画等でよく出て来る、金持ち親父などが咥えている葉巻の形と云ったら？・・・みな一様に、両端が細く中心が太いヤツを想像するに違いない。
・・・しかし、実際の葉巻を知る物にとっては、こんな形の葉巻は殆ど見かけない事に気付くだろう。
この形はダブルフィグラドといって19世紀末流行の形であり、20世紀前半には廃れて殆ど絶滅状態となっている。

当ブランドは1996年に発表され、かつての隆盛を極めたダブルフィグラドを現代に復活させたものである。
赤みの有る暗めの美しいラッパーを持ち、よく熟成すると云われる。

	＜クアバ　ディスティンギドス＞
\2,900→\3,000 ロメオ (2.06×16.2 cm)	52リングゲージ、6+3/8インチの堂々とした大きさ。濃い色の艶やかなラッパー。
	100-110分。キャラクターは中～やや強。吸込みは固めで、点火後は甘い花の様な素晴らしい芳香がある。立上がりはコーヒー、ココア、花を思わせる素晴らしく上質な甘いナッツ系で、コイーバの様な旨味である。序盤、強めの素晴らしい、コイーバを思わせる旨味が目立つ。ちょっと吸い進むと最大系部分に向かって急速にコク深くなり、甘くうっとりする強い芳香もある。前半から中盤はややスパイシーで甘み有るコク深い艶やかな木質で、そこにアーシーさが混じってくる。次第になめし革のニュアンスへ替わり、上質だが強い旨味。後半も同様だが、上質な木質系の旨味とスパイシーさが益々強まってくる。終盤、上質ながら強いコクと、木質系の強い旨味と、艶やかな甘さの競演が愉しめる。全体として燃焼速度は遅く、やや強めのキャラクターながら、５２リングゲージのハバノとしては控えめ。しかし、序盤の旨味や、中盤以降の長時間愉しめる上質な旨味の競演が素晴らしく、正にクアバらしさに溢れた素晴らしい第一級のハバノだ。

＜クアバ　ディスティンギドス＞

\2,900→\3,000
ロメオ
(2.06×16.2 cm)

52リングゲージ、6+3/8インチの堂々とした大きさ。濃い色の艶やかなラッパー。

100-110分。キャラクターは中～やや強。吸込みは固めで、点火後は甘い花の様な素晴らしい芳香がある。立上がりはコーヒー、ココア、花 を思わせる素晴らしく上質な甘いナッツ系で、コイーバの様な旨味 である。

序盤、強めの素晴らしい、コイーバを思わせる旨味が目立つ。ちょっと吸い進むと最大系部分に向かって急速にコク深くなり、甘くうっとりする強い芳香もある。
前半から中盤はややスパイシーで甘み有るコク深い艶やかな木質 で、そこにアーシーさが混じってくる。次第になめし革のニュアンスへ替わり、上質だが強い旨味。
後半も同様だが、上質な木質系の旨味とスパイシーさが益々強まってくる。
終盤、上質ながら強いコクと、木質系の強い旨味と、艶やかな甘さの競演 が愉しめる。

全体として燃焼速度は遅く、やや強めのキャラクターながら、５２リングゲージのハバノとしては控えめ。
しかし、序盤の旨味 や、中盤以降の長時間愉しめる上質な旨味の競演 が素晴らしく、正にクアバらしさに溢れた素晴らしい第一級のハバノ だ。

	＜クアバ　サロモネス＞
\3,600→\3,700 サロモン (2.26×18.4 cm)	57リングゲージ、7+1/4インチ。標準色の美しいラッパーに巨大なシェイプ。正に感動的である。
	100分。キャラクターは中強前後。点火後の芳香は甘く素晴しい。他のクアバと違って吸込みは固くなく、むしろかなり吸込みが良い。立上がりは、極上の旨さのナッツ系のクリーミーな甘さとコク。序盤は最大径部に向けて強さを増し、ナッツから次第に甘味とコク有る木質系の味わいへ変化。前半はもうもうたる白煙で、甘み有るややクリーミーなコク有る木質系の旨味。強さは落ち着き、スパイシーさと旨味が次第に増してくる。中盤はスパイシーで強さを増し、やや甘みがあり革ニュアンスもある木質系。艶やかな深いコクと旨味が出てくる。後半のキャラクターは中強～やや強。スパイシーでアーシーながら、艶やかな深く強めのコク。少々マッタリ感もあり、甘み有る深い旨味の木質系。全体として、他のクアバと違って吸込みが非常にスムーズで燃焼が速い為、巨大さの割には喫煙時間は短く、上記のディスティンギドスより短い程であった。非常に長い喫煙時間を要したという話も聞くで、もちろん個体差が大きいのだとは思われるが、やはり吸込みが良過ぎるのはクアバらしくない。「クアバらしさ」という点ではディスティンギドスの方が感動的であったが、これは筆者の試したサロモネスのロットが「外れ」だった為かもしれない。

＜クアバ　サロモネス＞

\3,600→\3,700
サロモン
(2.26×18.4 cm)

57リングゲージ、7+1/4インチ。
標準色の美しいラッパーに巨大なシェイプ。正に感動的である。

100分。キャラクターは中強前後。点火後の芳香は甘く素晴しい。
他のクアバと違って吸込みは固くなく、むしろかなり吸込みが良い。

立上がりは、極上の旨さのナッツ系 のクリーミーな甘さとコク。
序盤は最大径部に向けて強さを増し、ナッツから次第に甘味とコク有る木質系の味わいへ変化。
前半はもうもうたる白煙で、甘み有るややクリーミーなコク有る木質系 の旨味。強さは落ち着き、スパイシーさと旨味が次第に増してくる。
中盤はスパイシーで強さを増し、やや甘みがあり革ニュアンスもある木質系 。艶やかな深いコクと旨味が出てくる。
後半のキャラクターは中強～やや強。スパイシーでアーシーながら、艶やかな深く強めのコク。少々マッタリ感もあり、甘み有る深い旨味の木質系。

全体として、他のクアバと違って吸込みが非常にスムーズで燃焼が速い 為、巨大さの割には喫煙時間は短く、上記のディスティンギドスより短い程であった。
非常に長い喫煙時間を要したという話も聞くで、もちろん個体差が大きいのだとは思われるが、やはり吸込みが良過ぎる のはクアバらしくない。
「クアバらしさ」という点ではディスティンギドスの方が感動的であったが、これは筆者の試したサロモネスのロットが「外れ」だった為かもしれない。

	＜クアバ　ピラミデスEdicionLimitada2008＞
\3,000→？ピラミデ (2.06×15.6 cm)	クアバと言えばダブルフィグラドなのだが、こいつは何故か普通のトルペドだ。 2008年度のＥＬ品である。
	70分。キャラクターは中強～強。濃いこげ茶の堂々とした美しい外見で、吸込みは極上、点火後の芳香は甘く芳しい。立上がりはクリーミーなピーナッツバターを思わせる、甘く素晴しい旨さがある。序盤は立上がりの甘みが急速に消え失せ、スパイシーでアーシーなコクの木質系へ変化。前半はやや強程度となり、甘み乏しいコーヒーニュアンスの木質。アーシーなコクだがやや金属感を感じる場合も。中盤は更に強さとコクを増し、甘み秘めたスパイシーな木質。やや革のニュアンスもあり、上質さを感じる。後半は強。甘み乏しくコク深い、アーシーな揮発系木質。甘みは最初だけで、序盤を過ぎるとハバナとしての旨さや面白味にやや乏しくなる様だ。高価なＥＬ品なのだが・・・。熟成不足である事を願いたい。

＜クアバ　ピラミデスEdicionLimitada2008＞

\3,000→？
ピラミデ
(2.06×15.6 cm)

クアバと言えばダブルフィグラドなのだが、こいつは何故か普通のトルペドだ。
2008年度のＥＬ品である。

70分。キャラクターは中強～強。濃いこげ茶の堂々とした美しい外見で、吸込みは極上 、点火後の芳香は甘く芳しい。
立上がりはクリーミーなピーナッツバターを思わせる、甘く素晴しい旨さがある。

序盤は立上がりの甘みが急速に消え失せ、スパイシーでアーシーなコクの木質系へ変化。
前半はやや強程度となり、甘み乏しいコーヒーニュアンスの木質 。アーシーなコクだがやや金属感を感じる場合も。
中盤は更に強さとコクを増し、甘み秘めたスパイシーな木質。やや革のニュアンスもあり、上質さを感じる。
後半は強。甘み乏しくコク深い、アーシーな揮発系木質 。

甘みは最初だけで、序盤を過ぎるとハバナとしての旨さや面白味にやや乏しくなる様だ。
高価なＥＬ品なのだが・・・。熟成不足である事を願いたい。

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