ニカラグア製  
ラ・リカ　＆　チンチャレロ

40-50分。キャラクターは中。やや薄めの色のラッパーの、珍しい細めのトルペド。
細さの為に吸込みが心配される所だが、試した限りでは何れもなかなか良い吸込みであった。

点火直後の芳香が良く、序盤は少々ピリピリした辛味の有る、ややコクの有る旨塩系。細さの為も有るのか、やや刺激的で強さが有る。
中盤以降は辛味が益々強くなるが、そのうちやや木質的なコクの有る味わいへと変わって来る。
終盤になると、そこにスパイシーさが加わる。

やや刺激的な辛味が目立つ が、意外と強さ が有り、それなりの味わい が愉しめる葉巻。

50分。キャラクターは中前後だが、変化は大きい。やや濃い目のサンドリーフらしいラッパ。
点火後芳香がやや有る。立ち上がりは渋み有るナッツ系。

序盤はやや弱。アーシーで渋みと甘みのあるナッツ〜木質 の旨み。
前半はスパイシーで弱い甘みの、渋くアーシーな革様〜木質のニュアンス。
中盤は中〜中強。スパイシーさが強まって味わいがやや薄まる。コショウ風味が目立つアーシーな渋い革のニュアンスで、どちらかというとハードな味わい。
後半はやや強。スパイシーで強い喫感の、渋い革のハードなニュアンス が目立つ。

全体として、ハードなイメージ が目立ち、変化も大きいベテラン好みの葉巻 であるようだ。

75-110分。キャラクターはやや弱〜中強。
ラッパーは確かに美しいのだが、製造開始後数年を経て製造ラインが雑になってしまったのだろうか？稀に小枝の混入で相当不格好にゆがんだ物が見つかったりする。正にチューブを開けてビックリ！である。
吸込みも概して良好なのだが、時々異常に固いものが混入している。喫煙時間に大きな幅があるのはこのためだ。

点火後の芳香は良く、甘い花の様である。立上がりは渋皮付の甘くクリーミーなナッツの様で、旨塩のニュアンスもある。
序盤はスパイシー強く喫感が目立ち、スモーキーでクリーミーな薄い旨塩 で、やや無機質感もある。
前半も序盤と同様。時々金属感も現れて旨いかどうか微妙 なところ。
中盤のキャラクターは中。スパイシーで喫感強いアーシーな穏やか旨塩〜カツブシ系 。少々金属感が出る場合もあるが、概して前半よりは味わいが出てきて、マシになる感じ。
後半は次第にコクが深まってくるが、喫味の改善は余り見られない。場合によってはハードで強い苦みを伴った革様のニュアンスが現れる。

チャーチルとしては破格の安値 なので「値段相応」なのかもしれないが、酷く悪い印象も良い印象も全く無く、記憶に残りづらい葉巻 である。
赤ワインとマッタリ愉しむシチュエーションぐらいしか想像出来ず、積極的に手が伸びる葉巻では無い。

30分。れっきとしたプレミアムで吸口も切られていない。やや薄めのラッパーの、ドライシガー並みの小さなプレミアム。

細さの為か吸込みはやや堅め。点火直後に揮発性の芳香が目立つ。吸い味は、全く甘さに縁の無い、完全な辛口。スパイシーさではなく、味わいとして辛さが強い。
中盤以降、特に鰹節系の旨味が強くなり、後味も良いのだが、やはり辛味が目立つ。芳香も強め。

辛さが目立つ為に強く感じるが、コク自体はむしろ軽めであり、キャラクターとしては中と云った所。