Act3 ニカラグア製  プラセンシア 


キューバ出身で、現在ではニカラグア屈指の規模のタバコ農園所有者であるプラセンシア・ファミリー 。プラセンシア・ファミリーの農園から生産される葉巻用タバコ葉は、当初はフィラー用が中心であったが、高品質化と共により高価なラッパー用の生産が次第に増えてきた。近年はニカラグア国内はもとより、ホンデュラス・ドミニカを始めとした国外の多くの葉巻ブランド用にも、広く輸出・使用 される様になっている。

このプラセンシア・ファミリーが、スイスのダヌマン社と作った葉巻製造の合弁会社が、ニカラグア・エステリに有るセゴビアシガー社 である。
プラセンシア・ブランドは、セゴビアシガー社からその家名を付して世に送り出されたシガー だ。
ブランド発表当初は自農園産のフィラー・バインダーに、エクアドル産シェイドグロウンラッパーを用いていた様だが、現在はラッパーも含めて全てニカラグア産となったらしい。更には広大な所有農園を生かした有機栽培のオーガニックシリーズを発表、注目を集めている。

近年、日本へも輸入されるようになった、高品質なニカラグアシガーブランドの一つ。


<プラセンシア レゼルバ1898・チャーチル> newIcon

→\1,120
ニカラグア
(1.98×15.8 cm)

プラセンシアシガーの新シリーズ。178mm-50RG。オイリーなマデュロラッパー。オールニカラグア産。
なんとシガーボックスまで自国製造して、地元の雇用に貢献しているそうだ。

Plasencia1898_RING

80分。キャラクターは中〜かなり強。吸い込み良好。点火後は甘い芳香。
立ち上がりは甘いクリーミーナッツの旨みである。

序盤はいきなり強烈なスパイシーさが出てくるが、甘みも強いナッツ系のニュアンス。
前半は中。スパイシーさは落ち着き、喫感は強いが甘みは穏やかでクリーミーな木質系ナッツのニュアンス。カラメル様のコクがある。
中盤はやや強〜強。いきなり強さが増す。強いスパイシーさでコクも甘みも強い、カラメル様ナッツの旨み。アクと苦みも出てくる。
後半はスパイシーで強烈な喫感。甘み有る強いカラメル様の深いコクがあり、そこに次第にアクや苦みも強烈さを増して加わってくる。

全体として、かなり良いマデュロシガー であり、中盤以降の様々な要素が強烈に絡み合う複雑さ は、なかなかに素晴らしい。


<プラセンシア レゼルバ1898・トロ> newIcon

→\1,120
ニカラグア
(2.06×15.8 cm)

プラセンシアシガーの新シリーズ。158mm-52リングゲージ。
黒茶色のマデュロラッパー。オールニカラグア産。

Plasencia1898_RING

80-90分。キャラクターは中強〜強。吸い込み良好。点火後は甘い芳香。
立ち上がりはクリーミーな甘ナッツ様の旨味が素晴らしい。

序盤は序盤からガツンとくる。揮発系もしくはナッツ様の木質で甘くコク深くスパイシーで喫感が強い。次第にアーシーさも出てくる。
前半は中強〜やや強。ガツンとくる喫感に、揮発系若しくはナッツ様のスパイシーな木質で、クリーミーな甘さも感じる強いコクが目立つ。次第にアーシーさが目立ち、アクが出てくる。
中盤はやや強。強い喫感とコクとスパイシーさとアクの有る革様木質で、甘みは弱まって苦みが出てくるが、艶やかで滑らかさも出てくる。
後半は強いコクとアクと苦みの革様のニュアンス。

全体として、強さも目立つなかなか素晴らしいマデュロシガー といえる。


<プラセンシア オリジナル・チャーチル> newIcon

→\1,520
ニカラグア
(1.98×17.8 cm)

プラセンシアシガーの新シリーズ。白バンドには「レゼルバ・オリジナル」とある。
7インチ48リングゲージ。オールニカラグア産のオーガニックシガー。やや濃い目寄りの通常色ラッパー。

PlasenciaOrig_RING

90分。キャラクターは中〜やや強。点火後は甘い芳香がする。
立ち上がりはスパイシーで穏やかな丸い甘みの後味が目立つ。

序盤は中〜中強。強いスパイシーさがあり、穏やかな甘さと強めの喫感の上品木質。
前半も強いスパイシーさと喫感、穏やかな甘さと強めのコクの揮発系木質。
中盤もスパイシーさは相変わらず強く、甘さ穏やか。コクが強まり、カラメル様ニュアンスのある揮発系〜革様の木質。次第にアクが出てくる。
後半はやや強。スパイシーで穏やかに甘く、カラメル様ニュアンスがあるコク深い揮発系木質。

全体として、喫味や強さの変化が少なめ であり、安定した味わいを長時間愉しめる チャーチルらしいシガーである。


<プラセンシア アルマ・デル・カンポ グアヒーロ> newIcon

→\2,220
ニカラグア
(2.14×14.0 cm)

プラセンシアシガーの新シリーズ・アルマシリーズのカンポライン。
140mm-54リングゲージ。標準色の美しいラッパー。オールニカラグア産。

PlasenciaAdC_RING

60-70分。キャラクターは中〜かなり強。吸込み良し。
点火後は甘い芳香が有り、立ち上がりは穏やかな甘いカツブシとナッツの上品な旨味。

序盤はカツブシ系木質だが、スパイシーで急速にコクと強さが出てきて、甘み強いアク有る革様木質のニュアンスとなる。
前半は中強。スパイシーで甘み強く、アク有る揮発系木質。コクが強く、カラメル様のニュアンスが非常に目立つ。
中盤はスパイシーで甘みと艶やかな深いコクがある揮発系木質。素晴らしい上品で強い旨味がある。急速に強さを増し、次第にアクが強まる。
後半はかなり強。スパイシーでアクが強い揮発系木質。強いコクと艶やかさがある。

全体として艶やかな深いコク が目立つ、強烈で素晴らしいシガー である。
上級ラインナップのアルマシリーズの面目躍如といったところだろう。


<プラセンシア アルマ・フエルテ 2代シクスト> newIcon

→\2,730
ニカラグア
(2.38×15.4 cm)

プラセンシアシガーの新シリーズ・アルマシリーズのフエルテライン。
オールニカラグア産。60リングゲージで巨大な六角柱のマデュロシガー。9年熟成葉使用の高級品。
19世紀から五世代に渡るプラセンシアの家業を現したシリーズ。

PlasenciaAF_RING

75-90分。キャラクターは中弱〜強。吸い込みはもちろん良好。
点火後はスパイシーで甘い芳香が有り、立ち上がりは穏やかでクリーミーな甘ナッツ様の旨味。

序盤から凄い量の白煙。スパイシーで甘くコク有るカツブシ様木質だが、次第にコクと喫感が増して、アク有るナッツ様若しくは革様木質へと変化する。
前半は中強。スパイシーで甘みは落ち着き、揮発系木質ベースでアクとコクが強まり、艶やかさが出てくる。
中盤は甘みがかなり弱まり、揮発系の革様木質ベースのハードな旨味が主となる。コクや喫感が強く、スパイシーでアクっぽい金属感を感じる場合もある。
後半は強。ハードな揮発系革様の味わいで艶やかさがあるが、スパイシーでアクと苦みとコクの強い胡椒風味の強烈な金属感が出てくる場合もある。

全体として、見かけの強烈さほどのインパクトは無い 様だ。
しかし、当たりに逢えば、如何にもニカラグアらしい強くハードな味わいを満喫できる 良いシガーである。


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<プラセンシア TKO>

\450→廃番?
ニカラグア
(1.7×10.2 cm)

TKOとはボクシングのテクニカル・ノック・アウト。パンチの効いた濃い味わいを表しているらしい。
2007年4月より値上げされたが、それでもコストパフォーマンス抜群な、ペルラー程の小振りな葉巻。
近年のニカラグアシガーの高品質さを象徴 する逸品。

PlasenciaTKO_RING

45分。キャラクターはやや強。やや濃いめの奇麗なラッパーで、ロブストと同様にそのまま嗅いでも良い匂いがする。
点火後の芳香がかなり良く、立ち上がりはロブストより強めの旨味とコクが有る。小さめながら作りが良く、吸込みは極上。

序盤暫くすると、強めのスパイシーさと共に深いコクの有る木質系の旨味が感じられる。中盤にはそこに強さが加わり、終盤にかけて強烈さと強いスパイシーさと甘味を秘めた強い木質系の味わいに 酔わされる。

名前のとおり、ロブストとは違って見かけによらない強さが有る。もちろん、苦みやアクっぽさは全く無い。
かつてのニカラグアのマイナスイメージを完全に打ち消す 、ハバナを思わせるほど味わいも良く、かつコストパフォーマンスに優れた一級品 である。


<プラセンシア ロブスト>

\900→廃番?
ニカラグア
(2.1×12.1 cm)

ややスパイシーで、まろやかさとコクがある味わい。後半はナッティーさも加わる。
近年のニカラグアシガーの高品質さを実感させられる。

PlasenciaRING

70-80分。キャラクターは中強。濃いめのラッパーのロブストで、そのまま嗅いでも良い匂いがする。
点火後の芳香もかなり良く、立ち上がりから旨味とコクが有る。

序盤から葉巻らしいコクと旨味が有る。中盤になるとややスパイシーさが加わり、木質系の口当たりの良い味わいが目立つ様になる。終盤にかけてもそれ程強烈にはならず、コク深さと丸みの有る木質系の旨味が増して来る。

辛味やアクっぽさなどは全く無く 、適度な強さと旨味 に満ちている。
かつてのニカラグアのイメージを覆す、素晴らしい葉巻。



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