Act3 ニカラグア製 アロマ・デ・ニカ

日本のTLC(全国たばこショップリーダーズクラブ)と、プラセンシアの輸入でも有名なヒロミエンタープライズとが手がけ、2008年初頭に販売が開始された新ブランド。
ニカラグア・エステリにある葉巻工場生産のニカラグア産葉巻。

吸い口カット済で販売されているので一見ドライシガーかと思われるが、これは日本市場向けに工夫した物の様で、中身は紛れもなくロングフィラーのプレミアムである。
ニカラグア産ながらキャラクターはそれほど強さは目立たず、中程度のキャラクターながら思ったよりは味わいが有るシリーズである。


<アロマ・デ・ニカ サンタマリア>

\650→(同)
ニカラグア
(1.83×12.7 cm)

完全プレミアムでこの低価格!46リングゲージのショートコロナゴルダ。バンド無し。
写真は、パッケージに隠されていた表示を切取り拡大した物。現地工場での名称か?

AromaDeNicaSantamaria_BOX

60分。キャラクターは中。パンチカット済なのが気にかかるが、吸い込みは良好。

立ち上がりはナッツとコーヒー・ココア系と鰹節系 のニュアンスが感じられ、複雑ながらかなりの好印象。
引き続き前半は、穏やかな強さに旨塩系の味わいだが、コクと丸みが有る艶やかな旨み が目立つ場合もある。
中盤は、序盤と変わらない穏やかな強さが続き、当たりに会えば強さより旨み が目立つ。
後半に入ると、徐々に強さが加わってきて鰹節系のニュアンスも現れる。木質系の芳香が良く、終盤には旨塩系の強めの旨みとスパイシーさ が現れる。

ハバナと比較できるレベルでは無いが、全体として強さより味わい が目立つ場合が多い様だ。


<アロマ・デ・ニカ ニーニャ>

\400→(同)
ニカラグア
(1.51×10.2 cm)

完全プレミアムでこの低価格!38リングゲージのショートサイズ。
パンチカット済でバンド無し。

(バンド無しの為
写真も無し)

40-45分。キャラクターはやや強。立ち上がりは程々の芳香があり、カラメルのニュアンスに近い甘味 とコーヒー・ココア系が混じった木質系の強めの旨み 。
序盤からやや強めのキャラクターで、強いスパイシーさを伴っている。

中盤は、ボリュームは無いが小粒で凝縮された感じの旨みと強さ を感じる。スパイシーさが強いが旨みの質が良く、じっくり味あわせるような旨み がある。
後半以降、特に終盤にかけては、刺激的な辛味の有るコーヒー・なめし革のニュアンスの独特の味わいが現れ、旨みは薄れてくる 。まれに、濃いコクが有る甘いカラメルのニュアンスが現れる場合も有る。

全体的に前半の良さが目立つ が、後半は味わいが薄れてきて残念に感じる場合が多い。


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<フロール・デ・ハラパ ペティコロナ>

\450→?
ニカラグア
約(1.7×10.1 cm)

アロマ・デ・ニカと色違いながら酷似したパッケージ。五反田の有名店のオリジナル ブランド。
こげ茶の美しいラッパー で、パンチカット済のバンド無し。
名前からして、ハラパバレー産葉を使用していると思われる。

FlorDeJalapa_BOX

60分。キャラクターは中〜強。点火後の芳香がよく、立ち上がりは強い甘味の有るナッツ系で、複雑で強い旨み が目立ち非常に好印象。
引き続いて序盤はそのまま、強い甘味の香ばしいナッツ系 が続く。強さより旨みが目立ち、非常に明瞭で質の良い旨み がある。

ところが中盤に差し掛かると、強い甘味と明瞭で複雑な旨みは急速に薄まってしまい 、後には焦がした木質系の様な比較的単純な甘味の無い味わいが残る。やや強程度の強さが目立ち、無機質的に感じる場合も有る。
後半以降は、強さとコクが目立つ様になり、甘味は少ないながらもマッタリとしたアーシーな味わい となる。
終盤には時折甘味が復活する場合も有るが、強烈でアーシーなコクの強い味わいがある。

急激な味わいの変化に戸惑わされる場合も有るが、特に序盤の素晴らしさは特筆もの である。それだけに、中盤以降の豹変ぶりがかなり残念 な所。


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<デニカ プチ>

→\490
ニカラグア
(1.51×10.2 cm)

ヒロミエンタープライズがニカラグアの工場に作らせたらしい。
アロマ・デ・ニカシリーズとは一応別物の様だ。4インチ38リングゲージ。
調湿剤付きの個別ヒュミディパックという、ティアモ・プラチナムも驚く凝ったパッケージ。

DenicaPetitPack

25分。キャラクターは中前後。
サイズはやや太いプリトスサイズ程であり、割ときれいな濃い目のラッパーである。

点火後には芳香もあり、立ち上がりはクリーミーな甘みのある、木質〜ナッツの旨みである。
序盤からキャラクターは中弱〜中。旨塩〜木質のやや甘いバランス良い旨み 。スパイシーさや革様のニュアンスが現れる事もある。
前半は強さに殆ど変化は無いが、喫感強いアク有る革様木質の旨み 。ややマイルドな場合はカツブシ様にも感じる。
中盤はスパイシーさが増し、アク有る革様のニュアンス がメインとなる。そこに場合によって木質や金属感が加わる。
後半は中強〜やや強。スパイシーさと喫感が強まり、アクっぽい革ニュアンスがメイン のハードな味わいとなる。コクが深まる場合もあるが、エグ味が強まって不味さが目立ってくる場合が多い。

全体として、短いながらも本格的なニカラグアのプレミアム では有るのだが、それ以上に特筆すべき美点を探すのは難しい。



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