Act3ドミニカ製 グリフィン

スイス/ジュネーブの、ジーノ・ダビドフ氏とゆかりの有名クラブの名を持つブランド。比較的豊かな味わい。

<グリフィン 500>

\1,200→(同)
ドミニカ
(1.7×12.9 cm)

ハバナで云えばペティコロナサイズ。
ドミニカ産葉にコネチカットシェードラッパーの組合せ。豊かでスパイシーな香り。

GrifinBand

50分。キャラクターは中強〜やや強。これも外見は非常に美しく、いかにもダビドフ系を想わせる薄めの色のラッパー。

かなりスパイシー。スパイシーな辛さの中に、アヴォと同様の木質系の味わいに、ややクリーミーさが加わる感じ。
芳香もなかなか良く、クリーミーさを感じさせる木質系の芳香。
タバコ感の有るコクなども、アヴォと同様。


<グリフィン フエルテ・ロブスト>

\1,600→(同)
ドミニカ
(1.91×12.1 cm)

ハバナのエルモソ4近似。コネチカットラッパー。フィラーはドミニカだが リヘロ主体 のブレンド。
よりリッチ&フルフレーバーを目指したらしいが、果たして結果は如何に?

GrifinFuerteBand

80分。キャラクターはやや強〜強。淡色の奇麗なラッパー。点火時の芳香は良く、一口目は甘く柔らかな木質系の吸い味がある。ところがその後、この味わいは強いスパイシーさの影に隠れがち である。

序盤から強さが有り、強いスパイシーさと共に柔らかでクリーミーな味わいが有るが、場合によってはアクっぽくて、タバコ感は強いものの味わいが余り良くない物も有る。
中盤以降になると、強さと強烈なスパイシーさが目立ち、時折微かに甘味とコクの有るクリーミーな味わいも顔を出すが、アクっぽい苦みの有る金属的な感じの方が支配的だ。
その後、終盤にかけてもバランスが良くなく、強烈なスパイシーさのみが目立って旨みは隠れがち。

名前のとおり「強さ」は有るものの、その為に全体のバランスが破綻 してしまった様で、序盤以降は旨味が隠されてしまっている様だ。ブランドから来る期待が高かっただけに、残念な所。
RyJカザドレスの様なリヘロ主体のブレンドとの事だが、ハバナ葉とドミニカ葉の差が歴然と現れてしまったのだろうか、その差は明白 である。


<グリフィン マデュロ500>

\1,200→(同)
ドミニカ
(1.67×12.9 cm)

ハバナで云えばペティコロナサイズ。
コネチカット産ブロードリーフラッパー、エクアドル産バインダー、ドミニカ産フィラー。

GrifinBand

60分。キャラクターは中〜やや強。外見は非常に濃いマデュロラッパーで、点火後は甘く芳しい芳香がする。

点火直後から、甘みのあるナッツの様な旨み があり、白煙豊かで吸い込みもとてもよい。
序盤はそのまま、甘みのある渋めのナッツの様な味わいが強く目立つ。強さより旨みが目立つ 感じ。

中盤から後半になると、うって変わってコクと強さが 増してくる。クリーミーさを残しつつも強さと強烈なスパイシーさが目立つ。終盤には艶やかで滑らかさのある強さが楽しめる。

全体として、筆者が今まで味わったグリフィンの中ではもっともすばらしく 、ある意味ドミニカの良さを存分に引き出した良いシガーである。


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