Act3 ホンデュラス製  フロール・デ・コパン  エディション・リミターダ


ホンデュラスのアルタディス社製ブランド、フロール・デ・コパンのリミテッド・エディション。
ブランド名の由来であるマヤ文明の遺跡で見られそうな、手彫りのレリーフが施された木製ヒュミドールに納められている。
いかにも限定品らしく、こげ茶色の非常に美しいラッパーが用いられ、外装にも手が掛かっている。

2014年現在でもこのシリーズは、「マヤコレクション」と名を変え、レギュラー製品として存続している。


<フロール・デ・コパン ショートロブスト EditionLimitada>

\700→×
ショートロブスト
(2.0×10.2 cm)

柔らかく豊かで深い味わい。コルクやスポンジで内部保護された金属チューブ入り。
付属ヒュミは残念ながら内部がニス臭く、金属チューブも蓋をよく締めてないので葉巻にニス臭さが
移ってしまっている場合が有る。
 チューブから出してハバノの化粧箱やキャビネット等の
無垢の西洋杉の木箱に保管すると、割と短期間でニス臭さが取れて、本来の旨さと芳香が甦る。

FlorDeCopanELTube

50-60分。キャラクターはやや強。ラッパーはオイリーで美しいが、良く見るとどうやらワックス(or糊?)の様な物が塗られている様だ。

点火後には吸口から素晴らしい芳香が有る。吸い進むにつれて強いスパイシーさをともない、後半には焦がしたトーストの様な木質系の旨味が楽しめる、外見通りのなかなか良い味わいの有る葉巻 である。
しかし、これはあくまで上欄の様に、ニス臭さを除去する処理 を行った場合である。

ニス臭いまま吸ってしまうと、辛いだけで芳香はイマイチだし旨味は目立たないしで、折角の葉巻が台無しである。
限定品と云うことでかなり外装に気を使った様だが、本来がなかなか旨味の有る葉巻なのだから、余計な手を加えておかしな事にならない様にして欲しい物だ。


<フロール・デ・コパン コロナ EditionLimitada>

\650→×
コロナ
(1.7×14.0 cm)

柔らかく豊かで深い味わい。しっかりコルク栓とシールで封印されたガラスチューブ入り。
ショートロブストと違い、チューブへの封入がしっかりしている。
そのためか、付属ヒュミのニス臭さが葉巻へ移っている様子は、全く感じられ無い。

FlorDeCopanELHumidor

80分。キャラクターは中強〜やや強。ショートロブストと同様の、こげ茶色のオイリーで美しい外見。ラッパーに何か塗られているらしいのも同様。
しかし、特に木箱に入れたりしなくとも、点火前の葉巻から良い芳香がする。やはり、こちらはニスの影響を全く受けていない様だ。

点火後は芳香が有り、序盤からスパイシーさが目立つ中に柔らかな甘味を伴った旨味が有る。
吸い進むに従って、スパイシーさと共に甘味の目立つ木質系の柔らかな旨味が強くなり、終盤まで長時間愉しむ事ができる。

旨味の質と云う点でもショートロブストより優れていて、コパンの傑作とも云うべき素晴らしい出来栄え である。



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