モンテクリスト本格クラス

Ｈ.アップマンのセカンドブランドとして生まれたが、その名声と業績は産みの親を遥かに追い越して、今や「ハバナ三大ブランド」の一つとされ、世界中で最も売れているとまで云われている。
ブランド名はもちろん有名なフランス小説「モンテクリスト伯」から来ていて、暗めのこげ茶色のラッパーを持ち、強烈で粗野で攻撃的な一面となめらかで口当たりよいという一面を併せ持つ。

	＜モンテクリスト　エドムンド＞
\2,200→\2,300 エドムンド (2.1×13.5 cm)	ロブストよりもっと太く長い、「特大ロブスト」。近年発表された当銘柄固有のサイズ。木の香りと、多少のスパイシーさと甘さがあり、おおらかなシガー。
	80分。キャラクターは強～かなり強。吸込み良好で、とてつもない量の白煙が立上る。点火直後から豊かな芳香が有り、序盤からかなりの味わいが有る。しかし、かなりの太さにもかかわらず、意外と中盤までは強烈さは押さえ気味。中盤以降になると、ロブストらしい強さの中にバランスの良い木質系の旨みが強めに現れる。味わいは甘味は有るが、モンテクリストらしくそれ程目立つ甘さでは無い。甘すぎず辛すぎず口当たりの良い味わいが感じられる。おおらかという表現はこの辺りから来るのだろう。さすがに終盤になると、この太さに比例した相当の強烈感がスパイシーさと共に現れる。

＜モンテクリスト　エドムンド＞

\2,200→\2,300
エドムンド
(2.1×13.5 cm)

ロブストよりもっと太く長い、「特大ロブスト」。近年発表された当銘柄固有のサイズ。
木の香りと、多少のスパイシーさと甘さがあり、おおらかなシガー。

80分。キャラクターは強～かなり強。吸込み良好で、とてつもない量の白煙が立上る。

点火直後から豊かな芳香が有り、序盤からかなりの味わいが有る。しかし、かなりの太さにもかかわらず、意外と中盤までは強烈さは押さえ気味。

中盤以降になると、ロブストらしい強さの中にバランスの良い木質系の旨みが強めに現れる。
味わいは甘味は有るが、モンテクリストらしくそれ程目立つ甘さでは無い。甘すぎず辛すぎず口当たりの良い味わいが感じられる。おおらかという表現はこの辺りから来るのだろう。

さすがに終盤になると、この太さに比例した相当の強烈感がスパイシーさと共に現れる。

	＜モンテクリスト　エスペシャル＞
\2,200→(同) ラギート１ (1.51×19.2 cm)	コイーバが未だ商用化される前、キューバ政府の贈答用として用いられた伝説の葉巻がコイーバ・ランセロスである。これはそのコイーバ・ランセロスのライバル的存在。花やハーブ等の様々な香りが楽しめる、非常に細長いラギート１という規格。
	120分。キャラクターは中強～強。その細さのためか吸込み固めだが、煙量・強さはなかなか。初めからかなりの強さと味わいが有る。暫くすると、素晴らしい得も言われぬ芳香が漂う。通常のハバノの芳香とはまた違い、甘い花の香りが混じる他の葉巻では感じられ無い芳香。かなりの長さの為、中盤過ぎで吸込みが悪くなったり消え易くなったりするが、味わいも通常の甘味とはまた違う花を思わせたりハーブを思わせたりする旨みを含む。終盤にはモンテクリストらしく突然粗野な強烈さが加わったり、ハバノらしいナッツ系の味わいが現れたり、様々な表情をみせる。

＜モンテクリスト　エスペシャル＞

\2,200→(同)
ラギート１
(1.51×19.2 cm)

コイーバが未だ商用化される前、キューバ政府の贈答用として用いられた伝説の葉巻が
コイーバ・ランセロスである。これはそのコイーバ・ランセロスのライバル 的存在。
花やハーブ等の様々な香りが楽しめる、非常に細長いラギート１という規格。

120分。キャラクターは中強～強。その細さのためか吸込み固めだが、煙量・強さはなかなか。

初めからかなりの強さと味わいが有る。暫くすると、素晴らしい得も言われぬ芳香が漂う。通常のハバノの芳香とはまた違い、甘い花の香りが混じる他の葉巻では感じられ無い芳香。

かなりの長さの為、中盤過ぎで吸込みが悪くなったり消え易くなったりするが、味わいも通常の甘味とはまた違う花を思わせたりハーブを思わせたりする旨み を含む。
終盤にはモンテクリストらしく突然粗野な強烈さが加わったり、ハバノらしいナッツ系の味わいが現れたり、様々な表情をみせる。

	＜モンテクリスト　No.2＞
\2,300→\2,400 ピラミデ (2.1×15.6 cm)	甘味も感じられる、荒々しくアーシーな風味。ベテラン向きで、ハバノを代表する人気有る葉巻でもある。
	90分。キャラクターはかなり強。点火後の芳香が素晴らしく、始めからかなりの強さが感じられる。序盤からスパイシーで強いコクのあるやや刺激的な味わい。中盤前頃から、多少のスパイシーさと共に、カラメル様の濃厚なコクと強烈さを伴った旨みが現れる。後半はかなりの強烈さとフルボディで、甘味を秘めた濃厚な旨みが有る。全体的に、かなり荒々しい濃厚さが目立つが、モンテクリストらしい口当たりの良い味わいが強烈に現れる物も有る様だ。エドムンドとはまた違った、これぞ濃厚なモンテクリスト大口径の決定版と云えるだろう。

＜モンテクリスト　No.2＞

\2,300→\2,400
ピラミデ
(2.1×15.6 cm)

甘味も感じられる、荒々しくアーシーな風味。
ベテラン向き で、ハバノを代表する人気有る葉巻 でもある。

90分。キャラクターはかなり強。点火後の芳香が素晴らしく、始めからかなりの強さが感じられる。

序盤からスパイシーで強いコクのあるやや刺激的な味わい。中盤前頃から、多少のスパイシーさと共に、カラメル様の濃厚なコクと強烈さを伴った旨みが現れる。後半はかなりの強烈さとフルボディで、甘味を秘めた濃厚な旨みが有る。

全体的に、かなり荒々しい濃厚さが目立つ が、モンテクリストらしい口当たりの良い味わいが強烈に現れる物も有る様だ。
エドムンドとはまた違った、これぞ濃厚なモンテクリスト大口径の決定版 と云えるだろう。

	＜モンテクリスト　Ｃ　EdicionLimitada2003＞
\3,500→？コロナゴルダ (1.83×14.3 cm)	2003年限定の高価なＥＬ品。発売後４～５年熟成されて、果たしてどうなったか？外見は黒褐色が混じる濃いこげ茶色で、マデュロラッパーの様な油分の多さ。
	70分。キャラクターは中強～強。点火直後から強い芳香が有り、立ち上がりから素晴らしく強めの甘いナッツと花のニュアンスの旨みで驚かされる。序盤はスパイシーで強めのコクがあり、甘いナッツとコーヒー・ココアのニュアンスの、深く強い旨みに感心させられる。時折、強さが増す場面も有る。中盤は引き続き、コク深く素晴らしい芳香のある、深い旨みの木質系。後半になると強さを増し、甘いナッツのニュアンスの木質系だが、強烈な旨塩系のニュアンスが現れる事も有る。深いコクと旨みと、強く甘い芳香で、スパイシーな後味も出てくる。終盤には強いキャラクターとなり、フルボディのナッツ系のコクと、深い旨みに酔いしれる。全体として、強く甘いナッツ系の、非常に深みと複雑さを伴った旨みとコクが実に素晴らしい。強烈かつ心地よい芳香もある。高価なＥＬ品が、５年程熟成されてやっと真の恐るべき実力を発揮したと云ったところか。

＜モンテクリスト　Ｃ　EdicionLimitada2003＞

\3,500→？
コロナゴルダ
(1.83×14.3 cm)

2003年限定の高価なＥＬ品。発売後４～５年熟成 されて、果たしてどうなったか？
外見は黒褐色が混じる濃いこげ茶色で、マデュロラッパーの様な油分の多さ。

70分。キャラクターは中強～強。点火直後から強い芳香が有り、立ち上がりから素晴らしく強めの甘いナッツと花のニュアンスの旨み で驚かされる。

序盤はスパイシーで強めのコクがあり、甘いナッツとコーヒー・ココアのニュアンスの、深く強い旨み に感心させられる。時折、強さが増す場面も有る。
中盤は引き続き、コク深く素晴らしい芳香のある、深い旨みの木質系。
後半になると強さを増し、甘いナッツのニュアンスの木質系だが、強烈な旨塩系のニュアンスが現れる事も有る。深いコクと旨みと、強く甘い芳香で、スパイシーな後味も出てくる。
終盤には強いキャラクターとなり、フルボディのナッツ系のコクと、深い旨み に酔いしれる。

全体として、強く甘いナッツ系の、非常に深みと複雑さを伴った旨みとコク が実に素晴らしい。強烈かつ心地よい芳香もある。
高価なＥＬ品が、５年程熟成されてやっと真の恐るべき実力を発揮 したと云ったところか。

	＜モンテクリスト　No.1＞
\2,000→\2,100 セルバンテス (1.67×16.5 cm)	ベテラン好みのロンズデールのモンテクリスト版。標準色のラッパー。減少の一途を辿るロンズデールでは、貴重な現行生産銘柄である。
	80分。キャラクターは中弱～やや強。点火後の芳香が素晴らしく、立上がりは実に甘いナッツ系の素晴らしい旨味である。序盤は控えめな強さの中に、上品な甘いナッツ系の素晴らしい旨味が続く。前半はやや強さとスパイシーさとアーシーさが加わり、ナッツ系から旨味有る木質系へと変化する。中盤は甘みは控えめとなり、アーシーで揮発性木質系の味わいで、スパイシーさが目立つ様になる。後半以降はコクと深みが急速に強まる。甘みを秘めたカラメル様ニュアンスが加わり、アーシーでスパイシー。終盤はアーシーさが強まる。今回は発売後二年半の物を試した。現状でも悪くはないのだが、セルバンテスとしてはまだまだ熟成不足で全然早過ぎ、といった所である。

＜モンテクリスト　No.1＞

\2,000→\2,100
セルバンテス
(1.67×16.5 cm)

ベテラン好みのロンズデールのモンテクリスト版。標準色のラッパー。
減少の一途を辿るロンズデールでは、貴重な現行生産銘柄である。

80分。キャラクターは中弱～やや強。点火後の芳香が素晴らしく、立上がりは実に甘いナッツ系の素晴らしい旨味である。

序盤は控えめな強さの中に、上品な甘いナッツ系 の素晴らしい旨味が続く。
前半はやや強さとスパイシーさとアーシーさが加わり、ナッツ系から旨味有る木質系へと変化する。
中盤は甘みは控えめとなり、アーシーで揮発性木質系 の味わいで、スパイシーさが目立つ様になる。
後半以降はコクと深み が急速に強まる。甘みを秘めたカラメル様ニュアンスが加わり、アーシーでスパイシー。終盤はアーシーさが強まる。

今回は発売後二年半の物を試した。現状でも悪くはないのだが、セルバンテスとしてはまだまだ熟成不足で全然早過ぎ 、といった所である。

	＜モンテクリスト　グランド・エドムンドEdicionLimitada2010＞
→\3,400 カニョナソ (2.06×15.0 cm)	52リングゲージ。美しい濃色ラッパーで、シグロIVと同じサイズ。発売後5-6年程を経た状態でレビュー。
	75-80分。キャラクターは中～強。点火後芳香は甘い花の様である。立ち上がりは甘い花とナッツの素晴らしいニュアンスだ。序盤からコクが深まり、スパイシーで艶やかな揮発系木質。前半は中～中強。弱い甘みとややスパイシーな木質系で荒々しいアーシーな強さがあるが、コクが深まってきて艶やかでなめらかなニュアンスも感じる。中盤はスパイシーで艶やかでコク深い上品な木質。次第に強さと甘みが増してくる。後半は強。スパイシーで深いツヤとコクの揮発系木質。荒々しさと艶やかさの共演が素晴らしい。全体として、ハバノの一級品らしい、高額に見合った素晴しさと云えるだろう。

＜モンテクリスト　グランド・エドムンドEdicionLimitada2010＞

→\3,400
カニョナソ
(2.06×15.0 cm)

52リングゲージ。美しい濃色ラッパーで、シグロIVと同じサイズ。
発売後5-6年程を経た状態でレビュー。

75-80分。キャラクターは中～強。点火後芳香は甘い花の様である。
立ち上がりは甘い花とナッツ の素晴らしいニュアンスだ。

序盤からコクが深まり、スパイシーで艶やかな揮発系木質。
前半は中～中強。弱い甘みとややスパイシーな木質系で荒々しいアーシーな強さがあるが、コクが深まってきて艶やかでなめらかなニュアンスも感じる。
中盤はスパイシーで艶やかでコク深い上品な木質。次第に強さと甘みが増してくる。
後半は強。スパイシーで深いツヤとコクの揮発系木質。荒々しさと艶やかさの共演 が素晴らしい。

全体として、ハバノの一級品らしい、高額に見合った素晴しさと云えるだろう。

他のモンテクリストはこちら
モンテクリスト標準クラス

<BACK>

モンテクリスト 本格クラス

モンテクリスト本格クラス