ドミニカ製マカヌード

マカヌードの紋章に、パンチと同一の紋章を見かける事がある。これは、マカヌードは元々、パンチから派生したジャマイカ産ブランドとして誕生したという経緯からなる。

1970年代には米国のジェネラルシガー社が、ジャマイカを拠点として興したシガーブランドに、この名称を採用した。これが、現在のマカヌードブランドの直接の起源となり、その後ジャマイカとドミニカの二箇所で生産され、マイルドなシガーとしてアメリカでのメジャーブランドとなった。
更に２１世紀に入るとマカヌードは、米国のプレミアムシガー販売量のトップを誇るブランドとなり、更に数度の買収などにより、ＥＵのスウェーデンマッチ社を経由して現在はＳＴグループが販売するシガーとなっている。
ラッパーはコネチカットシェードを用いるものが多く、バインダーはメキシコ産、フィラーはジャマイカ・メキシコ・ドミニカ産のブレンドである。

なお、以下のマカヌードシガーのレビューは、「マカヌード１９６８」以外は何れも2007年以前であり、現在はシリーズ名・ラインアップが大幅に変更されている様だ。

	＜マカヌード１９６８　ロブスト＞
\1,500 ドミニカ (1.98×12.4 cm)	マカヌード創業年を記念するシリーズで、濃色ラッパーのリッチフルフレーバーな葉巻。ホンデュラス産ラッパーにドミニカ＆ニカラグアのブレンドフィラー。ＳＴグループ傘下でどう変わっていくのか、今後が注目される。
	60-90分。キャラクターは中弱～やや強。焦げ茶色の美しい濃色ラッパ。大ぶりで立派な外観は期待をそそられるところ。しかし、吸い口を切ってよく見てみると、普通の葉巻に比べてやたらと太い葉脈が多い。吸込み具合のほうは普通～かなり固めまでバラツキが激しく、喫煙時間にも個体差が激しく現れた。点火後は弱い芳香が有り、立ち上がりは甘いスパイシーナッツ。序盤はスパイシーで喫感やや強く、甘いナッツ様の木質のニュアンス。前半は中。やや強くなるものの、喫感喫味は序盤と変化無し。中盤はパイシーで甘みが無くなり、苦みの強い革様のコク有るハードな味わいへ。タバカレラ様の匂いも漂う。後半はやや強。スパイシーでコク強く喫感も強い。強い苦みの革様でハードな味わい。以上の様に、吸込みさえ良ければ、ややハードでベテラン好みのマデュロシガーといえる。しかし、吸込みが固いと全体的に甘みや強さが感じられず、単調で淡泊なニュアンスになる様だ。何れにしろ、結構な値段の葉巻だけに、見てくれ以外の基本的な品質にも気を遣って欲しい。

＜マカヌード１９６８　ロブスト＞

\1,500
ドミニカ
(1.98×12.4 cm)

マカヌード創業年を記念するシリーズで、濃色ラッパーのリッチフルフレーバーな葉巻。
ホンデュラス産ラッパーにドミニカ＆ニカラグアのブレンドフィラー。
ＳＴグループ傘下でどう変わっていくのか、今後が注目される。

60-90分。キャラクターは中弱～やや強。焦げ茶色の美しい濃色ラッパ。大ぶりで立派な外観 は期待をそそられるところ。
しかし、吸い口を切ってよく見てみると、普通の葉巻に比べてやたらと太い葉脈が多い。吸込み具合のほうは普通～かなり固めまでバラツキが激しく、喫煙時間にも個体差が激しく現れた。
点火後は弱い芳香が有り、立ち上がりは甘いスパイシーナッツ。

序盤はスパイシーで喫感やや強く、甘いナッツ様の木質 のニュアンス。
前半は中。やや強くなるものの、喫感喫味は序盤と変化無し。
中盤はパイシーで甘みが無くなり、苦みの強い革様のコク有るハードな味わい へ。タバカレラ様の匂いも漂う。
後半はやや強。スパイシーでコク強く喫感も強い。強い苦みの革様でハードな味わい。

以上の様に、吸込みさえ良ければ、ややハードでベテラン好みのマデュロシガー といえる。しかし、吸込みが固いと全体的に甘みや強さが感じられず、単調で淡泊なニュアンスになる様だ。
何れにしろ、結構な値段の葉巻だけに、見てくれ以外の基本的な品質 にも気を遣って欲しい。

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	＜マカヌード　デュークオブデボン・ジェイド＞
\800→？ドミニカ (1.6×13.8 cm)	珍しいグリーンラッパー（ダブル・クラロ）。香ばしいフレーバーで調和のとれたシガー。ハバナやドミニカ等の中南米諸国産のシガーとは多少傾向が違い、東南アジア産の印象。オランダ物が苦手な人には向かないかも。
	60-70分。キャラクターは中弱～中。かつてのアメリカで人気の有った薄黄緑色ラッパーの、コロナサイズシガー。吸込みは良好。序盤は柔らかで穏やかなマイルドさが有り、後半は多少辛味が出て来る。全体的に東南アジア系を想わせるオーソドックスな喫味。結構喫味に個体差が大きく、上質なオランダ物を想わせる物から、旨味やコクに乏しくウンザリさせられる物も有る様だ。特筆すべきはタバカレラを想わせる香りで、ナットシャーマンと同質の物だ。こちらの方はなかなか個性的で、愉しめる香ばしさが有る。

＜マカヌード　デュークオブデボン・ジェイド＞

\800→？
ドミニカ
(1.6×13.8 cm)

珍しいグリーンラッパー（ダブル・クラロ） 。香ばしいフレーバーで調和のとれたシガー。
ハバナやドミニカ等の中南米諸国産のシガーとは多少傾向が違い、東南アジア産の印象。
オランダ物が苦手な人には向かないかも。

60-70分。キャラクターは中弱～中。かつてのアメリカで人気の有った薄黄緑色ラッパーの、コロナサイズシガー。吸込みは良好。

序盤は柔らかで穏やかなマイルドさが有り、後半は多少辛味が出て来る。
全体的に東南アジア系を想わせる オーソドックスな喫味。
結構喫味に個体差が大きく、上質なオランダ物を想わせる物から、旨味やコクに乏しくウンザリさせられる物も有る様だ。

特筆すべきはタバカレラを想わせる香り で、ナットシャーマンと同質の物だ。こちらの方はなかなか個性的で、愉しめる香ばしさが有る。

	＜マカヌード　キャビア＞
\500→× ドミニカ (1.4×10.2 cm)	木質系の自然な香り。マイルドで値段もマカヌードにしては安い。
写真無し	45分。キャラクターは中弱。小型の割には、吸い込み良好で白煙豊か。初めからある程度のコクは有るが、中盤には弱いエグ味（イガイガ感）も有る。中盤過ぎから、突然タバカレラ・コロナスマトラの様な異臭が香る様になり、ギョッとする。暫くすると消えるが忘れた頃に異臭が来る。終盤になって旨味も出てくるが、突然現れる異臭とはっきりしたエグ味に戸惑う。ドミニカ産有名ブランドの一つなので品質には期待していたが、はっきりいって期待外れ。 ~~恐らく、販売店の管理が悪かったのだろう。~~ 他のマカヌードを味わってみた所、どうやらこの「異臭」は程度の差こそあれ、マカヌードに共通する香りである様だ。強弱によって異臭に感じたり、芳香におけるアクセントに感じたりする様である。

＜マカヌード　キャビア＞

\500→×
ドミニカ
(1.4×10.2 cm)

木質系の自然な香り。マイルドで値段もマカヌードにしては安い。

写真無し

45分。キャラクターは中弱。小型の割には、吸い込み良好で白煙豊か。
初めからある程度のコクは有るが、中盤には弱いエグ味（イガイガ感）も有る。中盤過ぎから、突然タバカレラ・コロナスマトラの様な異臭が香る様になり、ギョッとする。暫くすると消えるが忘れた頃に異臭が来る。
終盤になって旨味も出てくるが、突然現れる異臭とはっきりしたエグ味に戸惑う。
ドミニカ産有名ブランドの一つなので品質には期待していたが、はっきりいって期待外れ。 ~~恐らく、販売店の管理が悪かったのだろう。~~

他のマカヌードを味わってみた所、どうやらこの「異臭」は程度の差こそあれ、マカヌードに共通する香りである様だ。強弱によって異臭に感じたり、芳香におけるアクセントに感じたりする様である。

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	＜マカヌード　ロブスト　プチ・コロナ＞
\650→？ドミニカ (1.5×12.7 cm)	90年代後半に新発売された、「マカヌードロブスト」シリーズ。このシリーズ名「ロブスト」は所謂ロブストサイズとは無関係で、比較的フルボディ寄りのシリーズという意味らしい。(-_-ﾒ) ナッツ・焙煎したコーヒー豆の風味と云われる。
	50-60分。キャラクターは中～中強。やや小振り。点火後の芳香はまあまあで、序盤は柔らかなクリーミーさの有る旨塩系の吸い味。副流煙からやはりタバカレラを想わせる特徴的な香りがする。中盤にはスパイシーさが出てきて、やや甘味と癖の有る木質系の味わいがする場合も有るが、味わいが弱かったり全く感じないタバコ感のみの場合も有る。終盤は共通して味わいが薄まり、無機質感が強まる場合が多い様だ。

＜マカヌード　ロブスト　プチ・コロナ＞

\650→？
ドミニカ
(1.5×12.7 cm)

90年代後半に新発売された、「マカヌードロブスト」 シリーズ。このシリーズ名「ロブスト」は
所謂ロブストサイズとは無関係で、比較的フルボディ寄りのシリーズという意味 らしい。(-_-ﾒ)
ナッツ・焙煎したコーヒー豆の風味と云われる。

50-60分。キャラクターは中～中強。やや小振り。

点火後の芳香はまあまあで、序盤は柔らかなクリーミーさの有る旨塩系の吸い味。
副流煙からやはりタバカレラを想わせる特徴的な香り がする。

中盤にはスパイシーさが出てきて、やや甘味と癖の有る木質系の味わいがする場合も有るが、味わいが弱かったり全く感じないタバコ感のみの場合も有る。

終盤は共通して味わいが薄まり、無機質感が強まる場合が多い 様だ。

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	＜マカヌード　マデューロ　ディプロマット＞
\1,000→？ドミニカ (2.38×11.4 cm)	90年代後半にリニューアルされた、「マカヌードマデューロ」シリーズ。名前のとおりマデュロラッパーを使ったシリーズで、以前はメキシコ産を用いていたが現在はコネチカット産ブロードリーフを使っている。バインダーはメキシコ産、フィラーはドミニカ＆メキシコ産。ずんぐりしたフィグラドシェイプ。
	60分。キャラクターは中。ダブルフィグラドに近い形で、最大径部分はとても太いが吸口部分は細め。序盤は、マデュロらしく甘味の目立つ穏やかな味わい。前半の最大径部分でもそれほど強さは無いが、後半徐々に強さが加わって来る。終盤になると甘味は目立たなくなり、味わい自体も薄くなる場合が多い様だが、時折そこにアーシーな鄙びた木質系の味わいが現れる。他のマカヌードと同様、特徴的なタバカレラを想わせる香りがするが、喫味の方は中南米のシガーらしい味わいがする葉巻。筆者としては、他のマカヌードとは一線を画した、良さの有るシリーズだ。

＜マカヌード　マデューロ　ディプロマット＞

\1,000→？
ドミニカ
(2.38×11.4 cm)

90年代後半にリニューアルされた、「マカヌードマデューロ」 シリーズ。名前のとおりマデュロラッパーを
使ったシリーズで、以前はメキシコ産を用いていたが現在はコネチカット産ブロードリーフを使っている。
バインダーはメキシコ産、フィラーはドミニカ＆メキシコ産。ずんぐりしたフィグラドシェイプ。

60分。キャラクターは中。ダブルフィグラドに近い形で、最大径部分はとても太いが吸口部分は細め。

序盤は、マデュロらしく甘味の目立つ穏やかな味わい 。前半の最大径部分でもそれほど強さは無いが、後半徐々に強さが加わって来る。
終盤になると甘味は目立たなくなり、味わい自体も薄くなる場合が多い様だが、時折そこにアーシーな鄙びた木質系の味わい が現れる。

他のマカヌードと同様、特徴的なタバカレラを想わせる香り がするが、喫味の方は中南米のシガーらしい味わい がする葉巻。
筆者としては、他のマカヌードとは一線を画した、良さの有るシリーズだ。

他のマカヌードはこちら
マカヌード・ミニチュア（シガリロ）
マカヌード・アスコット（ドライシガー）

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ドミニカ製 マカヌード

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